タレントマネジメントSaaSとは?まず業界の全体像を押さえる
「タレントマネジメント」という言葉は知っているけれど、
具体的に何をするシステムなのか、イメージしづらい方も多いと思います。
タレントマネジメントは、ざっくり言うと次のような取り組みです。
- 従業員のスキル・評価・適性・キャリア志向などを一元管理する
- データをもとに配置・抜擢・育成・報酬を決めていく
- 組織全体のパフォーマンスを最大化することがゴール
カオナビの用語解説では、
「人材情報をオープンに活用し、組織と人材のパフォーマンス最大化を目指すマネジメント手法」
と説明されています。カオナビ+1
従来の「人事評価システム」は、
評価フローの効率化や目標管理が中心でした。
一方、タレントマネジメントシステムは次のような“広い領域”をカバーします。
- 従業員データベースの一元管理
- スキル・コンピテンシー管理
- 異動・配置シミュレーション
- 後継者計画・抜擢候補の可視化
- エンゲージメントサーベイ
- 人的資本開示に向けた指標づくり など
SmartHR、カオナビ、HRBrain、タレントパレット、COMPANYなどは、
いずれもこうした機能群を、クラウドSaaSとして提供しています。日本の人事部+5SmartHR+5SmartHR+5
SaaS営業として働く場合、
- どんな“人事の課題”に向き合うのか
- プロダクトでどこまで解決できるのか
を押さえておくと、面接や商談イメージがかなりクリアになります。
参考URL
・タレントマネジメントとは(カオナビ):https://www.kaonavi.jp/dictionary/talent-management/
・タレントマネジメントの機能解説(カオナビ):https://www.kaonavi.jp/dictionary/talent-management_kino/

タレントマネジメントSaaS市場の規模とトレンド
市場規模はすでに数千億円規模、今後も拡大予測
国内のタレントマネジメントシステム市場は、直近数年で急拡大しています。
- BOXILの試算では、
2023年のSaaS型タレントマネジメントシステム市場規模は約1,924.5億円、
2025年には約3,086.2億円規模に成長すると予測。BOXIL - ITトレンドのまとめでも、2016年以降、年20〜30%台での拡大が続いていると紹介されています。ITトレンド
別の調査では、
タレントマネジメントシステムは今後も年平均11%前後の成長が見込まれるとされており、
HR×SaaSの中でも有望分野のひとつと言えます。スキル管理なら、スキル・タレントマネジメントシステムのスキルナビ
背景には、以下のような要因があります。
- 少子高齢化と採用難で、「採用よりも定着・活躍」が重要になっている
- 人的資本開示の義務化で、「人材データの見える化」が経営テーマになった
- クラウドSaaS普及で、中堅〜中小企業でも導入しやすくなった
- 在宅・ハイブリッドワークで、「顔が見えない組織」のマネジメントが難しくなった
営業職目線で見ると、
「ストック収益×解約率管理×アップセル」というSaaSらしさと、
「人的資本開示・人的戦略」という経営アジェンダの両方を扱える領域です。
どんなプレイヤーがいるのか(ざっくり地図)
タレントマネジメントSaaSは、大きく次のタイプに分けられます。
- 労務・HR基盤から拡張してきたタイプ
- SmartHR など(労務→人事→タレントマネジメント)SmartHR
- 人材データベース・タレントマネジメント特化型
- カオナビ、HRBrain、タレントパレット などアポレル+3カオナビ+3HRBrain | 顧客満足度No.1のタレントマネジメントシステム+3
- エンタープライズ人事システム(ERP寄り)にタレント機能を載せたタイプ
- COMPANY(Works Human Intelligence)「COMPANY Talent Management」シリーズ+1
- 採用〜エンゲージメントとタレントをつなぐ新興HRTech
- TalentX(MyRefer / MyTalent)など株式会社TalentX+2採用マーケティングを促進するMyシリーズ |+2
この記事では、この中でも
SmartHR / カオナビ / HRBrain / タレントパレット / TalentX / Works Human Intelligence(COMPANY)
の6社に絞って、比較していきます。
参考URL
・タレントマネジメント市場規模の解説(BOXIL):https://boxil.jp/mag/a8623/
・タレントマネジメント市場の推移と導入状況(ITトレンド):https://it-trend.jp/talent-management/article/292-0017
・タレントマネジメント市場と将来性の解説(株式会社ワン・オー・ワン):https://www.101s.co.jp/column/talentmanagement-marketsize/
どう比べる?タレントマネジメントSaaSの選び方の軸
「どのサービスが一番良いか」ではなく、
「どの企業にとってどれが合うか」で考えるのがポイントです。
ここでは、6社を比較する前提として、選び方の軸を整理します。
選び方の主な軸
営業・転職目線だと、次のような軸で見ると整理しやすいです。
- 従業員規模
- 〜300名中心 / 〜1,000名中心 / 1,000名以上〜エンタープライズ中心
- 人事の成熟度
- 人事1〜2名/総務兼任が中心か
- 人事企画・HRBPなどがいるか
- プロダクトの起点
- 労務・人事基盤起点
- 人材データベース起点
- 採用起点
- ERP/基幹システム起点
- 価格帯・単価ゾーン
- 月数万円〜のSMB寄り
- 数十万〜のミドルレンジ
- 数百万円〜のエンタープライズ案件
- 営業スタイル
- インバウンド中心/オンライン商談中心
- エンタープライズで長期案件・複数ステークホルダー調整が多い など
このあと見る6社比較表は、上記の軸をざっくり整理したものです。
「自分が今どのゾーンに強いのか」「どのゾーンにチャレンジしたいのか」を重ねて見ると、転職先のイメージが湧きやすくなります。
参考URL
・SmartHR 機能一覧(人事・労務+タレントマネジメント):https://smarthr.jp/function/
・COMPANY Talent Management 製品情報:https://www.ctm.works-hi.co.jp/
6社を1枚で俯瞰:タレントマネジメントSaaS比較表
まずは、今回取り上げる6社をざっくり比較してみます。
詳細な年収レンジや選考対策は、各社の個別記事に譲り、ここでは「雰囲気」を掴むことを重視しています。
プロダクト特徴 × ターゲット企業 × 年収イメージ(ざっくり)
※年収イメージは、公開求人や口コミサイト、各社の募集要項などを参考にした“目安”です。実際のオファーは経験・ポジションで大きく変わります。
| 企業名 | プロダクト起点・特徴 | 想定ターゲット企業像 | 営業・CSの年収イメージ(ざっくり) |
|---|---|---|---|
| SmartHR | 労務・人事データ基盤+タレントマネジメント。プロダクト横断のプラットフォーム感が強い。SmartHR+1 | 〜数千名規模まで幅広い。ITリテラシー高めの企業が多い印象。 | 大手SaaS水準。ミドル層で500〜800万円前後、ハイレイヤーで1,000万円超のケースもありうる。 |
| カオナビ | 人材データベース特化。顔写真UIで人材可視化に強み。タレントマネジメント専業。カオナビ+2カオナビ+2 | 中堅〜上場企業が中心。組織開発・人材開発に投資意欲がある企業。 | 400〜800万円レンジがボリュームゾーン。マネージャー層でそれ以上も。 |
| HRBrain | 評価〜タレントマネジメントまでをクラウドで一気通貫。中堅企業〜メガベンチャー領域に強い。HRBrain | 顧客満足度No.1のタレントマネジメントシステム | 100〜2,000名程度の成長企業。評価制度を整えたい企業が多い。 | 400〜700万円台が中心イメージ。ストックオプションや役割次第で+α。 |
| タレントパレット | 「科学的人事」を掲げ、人材アナリティクス・異動シミュレーションが強み。プラスアルファ・コンサルティング+1 | 中堅〜大企業。データドリブンHRを志向する企業。 | 500〜900万円レンジの求人が多い印象。エンタープライズ寄りポジションはさらに高水準も。 |
| TalentX | リファラル採用SaaS「MyRefer」など採用DX起点。採用〜タレントマネジメントをつなぐ。株式会社TalentX+2採用マーケティングを促進するMyシリーズ |+2 | 大手〜中堅企業の採用部門。HRTechに積極的な企業。 | 公開求人では450〜900万円レンジのポジションが確認できる。doda+1 |
| Works Human Intelligence(COMPANY) | 大企業向け人事・給与の基幹システムにタレント機能を統合。エンタープライズ色が強い。「COMPANY Talent Management」シリーズ+2日本の人事部+2 | 数千〜数万名規模の大企業・グローバル企業。 | エンタープライズSaaSらしいレンジ。ベース年収も比較的高水準になりやすい。 |
この表を見ながら、
「自分がどの規模・どの起点のSaaSを売りたいか」をざっくり決めておくと、
志望企業の絞り込みが一気に楽になります。
参考URL
・タレントパレット製品ページ(科学的人事):https://www.pa-consul.co.jp/talentpalette/
・SmartHR タレントマネジメント:https://smarthr.jp/talent-management/
・カオナビ 会社・製品情報:https://www.kaonavi.jp/about/
・COMPANY Talent Management 製品紹介:https://www.ctm.works-hi.co.jp/
・TalentX 企業情報:https://talentx.co.jp/

6社の将来性とキャリア価値を横断で考える
「将来性」と「営業としてのキャリア価値」という2つの軸で、まとめて整理します。
成長ポテンシャルが高い領域
タレントマネジメントSaaS市場は、今後も年10%前後の成長が見込まれています。スキル管理なら、スキル・タレントマネジメントシステムのスキルナビ+1
その中でも、とくに伸びやすい領域は次の通りです。
- 人的資本開示 × タレントマネジメント
- タレントパレット、カオナビ、COMPANY など
- 労務・人事基盤 × タレントマネジメント
- SmartHR
- 採用DX × タレントマネジメント・エンゲージメント
- TalentX
SaaS営業としては、
- 「どのテーマで勝負したいか」
- 「どの企業規模の人事・経営課題に向き合いたいか」
を軸に選ぶと、ミスマッチが減ります。
修行度 × 年収イメージのざっくりマップ
かなり大づかみですが、6社を「修行度」と「年収イメージ」でざっくり置くと、次のようなイメージになります。
| ゾーン | 企業例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 高修行度 × 高年収ポテンシャル | タレントパレット、WHI(COMPANY) | エンタープライズ案件・高度な人事議論。プロジェクト難易度は高いが、スキル・報酬ともに伸ばしやすい。 |
| 中〜高修行度 × 中〜高年収 | SmartHR、カオナビ | 市場認知も高く、プロダクトも強い。競争も激しいが、SaaS営業としての王道スキルを身につけやすい。 |
| 中修行度 × 中〜高年収(カルチャー色強め) | HRBrain、TalentX | 成長企業〜スタートアップとしてのスピード感があり、制度・プロダクトも変化しやすい。フィットすれば一気に成長できる。 |
※あくまで「業界ウォッチ+公開情報」をもとにしたイメージです。
最終的な判断は、必ず各社の最新求人票・IR・面談情報を確認してください。
参考URL
・タレントマネジメントシステムの市場・将来展望(日本の人事部):https://service.jinjibu.jp/course/industry/talent_management/3/
・従業員エンゲージメント市場の調査レポート(矢野経済研究所):https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3912
SmartHR:労務基盤から広がるタレントマネジメント
プロダクトの特徴とターゲット企業
SmartHRは「クラウド人事労務ソフト」としてスタートし、
入社手続き・勤怠・給与明細などの労務領域で大きくシェアを伸ばしてきました。SmartHR
その上に乗る形で、
- タレントマネジメント機能(採用管理、人事評価、配置シミュレーション、キャリア台帳など)SmartHR
- 従業員サーベイ、エンゲージメント計測
- スキル・学習管理、マネジメント育成
といった機能群を拡張しています。
「労務データもタレントデータも、すべてSmartHR上に溜まる」構造が強みです。
ターゲット企業は
- スタートアップ〜中堅企業
- 上場企業の一部部門導入
までかなり幅広く、
「まずは労務から」「そこから人事施策にも広げたい」という企業にフィットしやすいです。
営業トークとしては、
- 「人事・労務・タレントが一つのデータベースでつながる」
- 「煩雑な労務業務を削減し、その分をタレントマネジメントに回せる」
といった“業務削減 × 戦略人事”の両方を訴求できるのがポイントです。
成長性とビジネスモデル
SmartHRはSaaS型のサブスクリプションモデルで、
ARR(年間経常収益)を積み上げるビジネスです。
公開情報や分析記事を見ると、労務領域を含めた全体ARRは200億円超、
タレントマネジメント単体でも数十億円規模まで伸びていると言われます。note(ノート)
- 解約率の低さ
- プロダクトラインナップの拡張
- 1社あたり単価(ARPU/ARPA)の成長
がドライバーになっている構造です。
人的資本開示やタレントマネジメントの需要が伸びる中で、
「労務×タレント」のプラットフォームポジションは今後も強まりやすいと考えられます。
営業・CSの年収イメージとキャリア
SmartHRの営業・CSは、
- SaaS営業としての基礎スキル
- プロダクト数の多さに対するソリューション提案力
- CS視点での継続利用・アップセル
をバランス良く鍛えられる環境です。
年収レンジは公開情報ベースで、
- ミドルクラスで500〜800万円台
- マネージャー〜ハイレイヤーで1,000万円超
といった水準感がイメージしやすいゾーンです(詳細は年収記事側で深掘り)。
「SaaS営業としての王道キャリアを歩みたい」「HR全体を俯瞰したい」人には、かなり相性が良い企業です。
参考URL
・SmartHR 機能一覧:https://smarthr.jp/function/
・SmartHR タレントマネジメント特設ページ:https://smarthr.jp/talent-management/
・タレントマネジメントSaaS各社のARR規模分析(note):https://note.com/hrgyokaibunseki/n/n7dd4ddf53eca

カオナビ:人材データベース特化のタレントマネジメント
プロダクトの特徴とターゲット企業
カオナビは「タレントマネジメント専業」としてスタートした企業で、
顔写真ベースのUIを用いた人材データベースに強みがあります。カオナビ
主な特徴は次の通りです。
- 顔写真+プロフィールで、直感的に人材情報を一覧できる
- 評価・スキル・適性検査・異動履歴などを一元管理
- 配置検討や後継者候補の可視化
- 人的資本経営やタレントマネジメントに必要な機能を幅広くカバーカオナビ+1
ターゲット企業は、中堅〜上場企業が中心です。
「人材データをきちんと整え、配置・抜擢・育成に活かしたい」と考える企業に刺さりやすいポジションです。
営業としては、
- 「紙・Excel・社内システムに散らばっている人材情報をまとめましょう」
- 「評価やスキルデータを、タレントマネジメントに活用しましょう」
という“見える化”フックで会話を始めやすいプロダクトです。
成長性と競合との違い
カオナビは上場企業であり、
IRではタレントマネジメント市場の拡大に乗って、
ARRを着実に伸ばしていることが開示されています(詳しい数字はIRにて要確認)。
先ほどのARR比較記事では、
カオナビのARRは約90億円規模とされており、タレントマネジメント専業の中ではトップクラスです。note(ノート)
SmartHRやHRBrainと比較すると、
- SmartHR:労務起点のプラットフォーム型
- HRBrain:評価クラウドからタレントへ
- カオナビ:タレントマネジメント専業で、人材データベース中心
という立ち位置の違いがあります。
「タレントマネジメント専業」「UIのわかりやすさ」を打ち出しやすいのがカオナビの特徴です。
営業・CSの年収イメージとキャリア
カオナビの営業・CSは、
- 中堅〜上場企業の人事に対する提案力
- 組織開発・人材開発の解像度
- サブスクリプションの継続利用・アップセル
を磨きやすい環境です。
年収レンジは、公開情報や口コミから見ると
- 400〜800万円レンジが中心
- マネージャー層でそれ以上も十分ありうる
というイメージです。
「人材データ」「組織開発」に興味がある営業職にとっては、かなり相性が良い領域です。
参考URL
・カオナビとは(製品・コンセプト):https://www.kaonavi.jp/about/
・タレントマネジメントとは(カオナビ用語集):https://www.kaonavi.jp/dictionary/talent-management/
HRBrain:評価〜タレントマネジメントをつなぐクラウド
プロダクトの特徴とターゲット企業
HRBrainは、
「人事評価クラウド」からスタートし、その後タレントマネジメント機能を拡張してきたプロダクトです。HRBrain | 顧客満足度No.1のタレントマネジメントシステム
- 人事評価のワークフロー効率化
- 1on1・OKR・MBOなどの目標管理
- 人材データの一元管理
- 離職防止やエンゲージメント向上施策の支援
など、評価〜タレントマネジメントのつながりに強みがあります。
ターゲットは、
- 数十〜数千名規模の成長企業
- 評価制度を整えたい中堅企業・メガベンチャー
が中心で、
「まずは評価から整えたい」「評価とタレントを一気通貫にしたい」企業に刺さりやすいポジションです。
成長性とポジショニング
評価のクラウド化は、ここ数年で一気に進みました。
その中で、評価データをタレントマネジメントに活用するニーズも高まっています。
- 評価結果を次の配置・抜擢にどう活かすか
- ハイパフォーマーの特徴をどう分析するか
- 離職リスクが高い人をどう早期に察知するか
といったテーマは、どの企業でも共通の課題です。
HRBrainは「評価クラウド」としての認知がある分、
- 「まず評価をちゃんとやりたい」企業への初期提案
- そこからタレント機能へ拡張するアップセル
という流れを作りやすいのが強みです。
営業・CSの年収イメージとキャリア
HRBrainの営業・CSは、
- 評価制度・人事制度の理解
- 経営陣・人事責任者との対話
- SaaSのオンボーディング・活用支援
をバランス良く学べるポジションです。
年収イメージは、
- 400〜700万円台が中心ゾーン
- チームリーダー・マネージャーでそれ以上も狙える
といった感覚です。
「評価制度や1on1に興味がある」「組織と個人の成長に向き合いたい」営業職に向く環境と言えます。
参考URL
・HRBrain タレントマネジメント製品ページ:https://www.hrbrain.jp/talent-management

タレントパレット:データアナリティクスに強い「科学的人事」
プロダクトの特徴とターゲット企業
タレントパレットは、
「人事にマーケティング視点を取り入れた科学的人事」を掲げるタレントマネジメントSaaSです。プラスアルファ・コンサルティング+1
主な特徴は次の通りです。
- 採用・育成・配置・離職防止・経営判断までをワンプラットフォームで実現
- 人事データの統合・可視化・分析に強み
- 異動シミュレーション、昇給・昇格シミュレーションなど、シミュレーション系機能が豊富アポレル
ターゲット企業は、
中堅〜大企業、とくに「人事データ活用」に本気で取り組みたい企業です。
成長性とARR規模
タレントマネジメントSaaS各社のARRを分析したnoteでは、
タレントパレットのARRは約101億円とされ、
タレントマネジメント領域の中でもトップクラスの規模にあります。note(ノート)
人的資本開示の流れの中で、
- 人事KPIの可視化
- 従業員エンゲージメントと業績の関係分析
- スキル・リスキリングの可視化
など、データ分析への期待はますます高まっています。
その意味で、タレントパレットは「伸びる領域のど真ん中」にいるプロダクトと言えます。
営業・CSの年収イメージとキャリア
タレントパレットの営業・CSは、
- データアナリティクス×人事の会話
- エンタープライズ寄りの提案・プロジェクトマネジメント
- 組織開発や人的資本経営の議論
に触れる機会が多いポジションです。
年収レンジは公開求人などを見ると、
- 500〜900万円レンジのポジションが多く
- エンタープライズ担当やマネージャー層でさらに高水準も狙える
というイメージです。
「データを使って組織を変える」ことにワクワクするタイプの営業には、かなり面白い環境です。
参考URL
・タレントパレット 製品情報(科学的人事):https://www.pa-consul.co.jp/talentpalette/
・タレントパレットの機能・評判解説記事の一例:https://aporeru.com/articles/talent-palette

TalentX:採用〜タレントマネジメントをつなぐ新興HRTech
プロダクトの特徴とターゲット企業
TalentXは、リファラル採用サービス「MyRefer」や、
タレントマネジメントサービス「MyTalent」などを展開するHRTech企業です。株式会社TalentX+2採用マーケティングを促進するMyシリーズ |+2
特徴的なのは、
- 社員紹介(リファラル採用)を活性化するSaaS「MyRefer」
- 従業員のエンゲージメントやタレント情報を活用する「MyTalent」
- 採用〜オンボーディング〜活躍の“つながり”を重視した思想
といった、採用起点のタレントマネジメントであることです。
ターゲット企業は、大手〜中堅企業を中心に、
- リファラル採用を強化したい
- 採用とエンゲージメントを一体で考えたい
といったニーズを持つ企業が多いです。
成長性と事業の方向性
TalentXはグロース市場に上場しており、
リファラル採用・採用DX市場の成長を追い風に事業を拡大しています。株式会社TalentX+2株式会社TalentX+2
- リファラル採用市場自体が拡大している
- 採用〜エンゲージメント〜タレントマネジメントが一体で語られるようになってきた
- HRTechの中でも、「採用×タレント」の領域はまだ成熟しきっていない
という点から、新興プレイヤーとしての伸びしろは大きいです。
一方で、
- プロダクトラインナップの変化が早い
- 組織・役割も変化しやすい
- 市場全体の競合も増えている
といった“スタートアップらしい不確実性”もあります。
このあたりは、転職検討時にフラットに見ておくと良いポイントです。
営業・CSの年収イメージとキャリア
公開求人情報では、
- 450〜900万円レンジのポジションが多く、
- スキル・役割に応じてストックオプションなどの報酬も期待できるケースがあります。doda+1
TalentXでの経験は、
- HRTechスタートアップでの0→1〜10→100フェーズ
- 採用・エンゲージメント・タレントマネジメントを横断した知見
- プロダクトの変化に合わせた提案スタイルのアップデート
など、「変化を楽しめる人」にとって大きな財産になります。
参考URL
・TalentX 企業サイト:https://talentx.co.jp/
・MyRefer 紹介ページ:https://mytalent.jp/refer/
・TalentX関連のニュースリリース例:https://talentx.co.jp/news/press_release/p21921

Works Human Intelligence(COMPANY):大企業向けタレントマネジメント
プロダクトの特徴とターゲット企業
Works Human Intelligence(WHI)は、
大企業向け人事・給与システム「COMPANY」で知られる企業です。
そのタレントマネジメント製品が「COMPANY Talent Management」です。「COMPANY Talent Management」シリーズ+1
特徴としては、
- 人事・給与システムと一体型のタレントマネジメント
- 大企業の複雑な人事制度・等級制度への対応
- 日本企業の実態に合わせた人的資本マネジメント機能
- CYDASとの連携による統合タレントマネジメントシステム化「COMPANY Talent Management」シリーズ+1
ターゲット企業は、
- 数千〜数万名規模の大企業
- グローバル展開している企業
が中心です。
営業としては、
- エンタープライズ案件
- 長期のプロジェクト
- 人事・情報システム・経営層など多くのステークホルダー調整
に関わる機会が多いポジションになります。
成長性と参入障壁
大企業向け人事システムは、
- スイッチングコストが非常に高い
- 導入・運用プロジェクトが長期化しやすい
- 一度導入されると10年以上使われるケースも多い
という特徴があります。
その一方で、
タレントマネジメント・人的資本開示の流れを受けて、
既存の人事・給与領域に「タレント機能」を追加するニーズも強くなっています。WorksHi+1
WHIはこの文脈で、
- 既存のCOMPANYユーザーへのアップセル
- 新規導入企業に対して「人事・給与+タレント」の一体提案
というビジネスを展開しています。
参入障壁は高い一方、競争環境も激しく、プロジェクト難易度は高めです。
営業の年収イメージとキャリア
エンタープライズ向けSaaS営業の典型として、
- ベース年収は比較的高めに設定される傾向
- その分、案件規模や責任も大きい
- 業務知識(人事制度・システム)とプロジェクトマネジメント力が求められる
という特徴があります。
「難易度は高いが、得られる経験も大きい」タイプの環境で、
将来的にエンタープライズSaaSの営業ディレクターや、
HRコンサル・プロダクトマネージャーなどを目指す人には大きなステップになります。
参考URL
・COMPANY Talent Management 製品サイト:https://www.ctm.works-hi.co.jp/
・COMPANY タレントマネジメント紹介(HRプロ):https://jinjibu.jp/service/detl/14459/
・WHI×CYDAS 統合タレントマネジメントニュース:https://www.works-hi.co.jp/news/20241114

20〜30代営業職は、どうやってタレントマネジメントSaaSを選ぶべきか
最後に、「自分ならどう選ぶか」という視点で簡単に整理します。
1. まず「キャリアゴール」を決める
- 将来、どんな営業・どんなキャリアになりたいか
- エンタープライズSaaSの大型案件を回したい
- プロダクトマネジメントや事業開発に寄っていきたい
- HRコンサル・人事側にキャリアチェンジしたい
このゴール次第で、選ぶべき企業タイプはかなり変わります。
2. ゴール別に候補を絞るイメージ
- エンタープライズ営業を極めたい
→ Works Human Intelligence(COMPANY)、タレントパレット など - HR×SaaSの「王道ど真ん中」で戦いたい
→ SmartHR、カオナビ - 変化が早い成長企業・スタートアップで腕試ししたい
→ HRBrain、TalentX
ここから、各社の
- IR資料・決算説明資料
- プロダクトサイト・導入事例
- 求人票・口コミサイト
を見ながら、さらに絞り込んでいく流れがおすすめです。
3. 応募前にチェックしたい情報
応募前に、最低限以下は確認しておくと安心です。
- ARR・売上高の推移、黒字/赤字の状況(IR・決算短信)
- 顧客数・導入企業の傾向(業種・規模)
- プロダクトラインナップと今後の開発方針(ニュースリリース・プロダクトブログ)
- 求人票の年収レンジ・インセンティブの仕組み
- オープンワークなどでのクチコミ(話半分で読む)
それに加えて、
ブログ内の「年収記事」「企業概要記事」「将来性記事」を合わせて読むと、
かなり立体的にイメージできます。
参考URL
・タレントマネジメントシステムの市場・導入状況(ITトレンド):https://it-trend.jp/talent-management/article/292-0017
・タレントマネジメントシステムの業界・市場解説(日本の人事部):https://service.jinjibu.jp/course/industry/talent_management/3/
・オープンワークの企業口コミトップ:https://openwork.jp/company/review
まとめ:6社比較で、自分にフィットするタレントマネジメントSaaSを見極める
タレントマネジメントSaaSは、
- 市場自体が伸びている
- 人的資本開示・人的戦略という“経営アジェンダ”に直結している
- SaaS営業としてのスキルも、HRドメイン知識も両方磨ける
という意味で、20〜30代営業職にとってかなり魅力的なフィールドです。
一方で、同じタレントマネジメントSaaSでも、
- SmartHRのようなプラットフォーム型
- カオナビ・HRBrain・タレントパレットのようなタレント特化型
- TalentXのような採用起点型
- WHI(COMPANY)のようなエンタープライズ基幹型
と、企業によって“見ている世界”が大きく違います。
この記事ではあえて各社の説明を「広く浅く」に留めました。
気になった企業があれば、ブログ内の
個別記事も合わせて読んでみてください。
最終的には、
「自分のキャリアゴール × 企業が見ている世界」が重なるかどうか
が、一番の判断軸になります。
この記事が、その第一歩として、業界地図を描く手がかりになればうれしいです。


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