LegalOn Technologiesの競合を整理しながら、「結局この会社は競合に勝てるのか?」を、SaaS営業目線で深掘りしていきます。
転職を検討している20〜30代の営業職の方が、プロダクトと市場構造を理解し、納得して判断できる内容を意識しています。
LegalOn Technologiesとは何者か?まずは前提整理
LegalOn Technologiesは、「AI×弁護士の法務知見」を武器にしたリーガルテックSaaS企業です。
2019年に日本初のAI契約レビューサービス「LegalForce」をリリースし、その後プロダクトを多角化してきました。legalontech.jp
2025年10月にはARR(年間経常収益)100億円を突破。
プロダクト提供開始から約6年半での達成で、日本発AI企業として最速と発表されています。legalontech.jp+1
さらに、グローバルでの有償導入社数は7,500社を突破。
LegalOnグループのリーガルテックサービスを、世界中の企業が有料で利用している状態です。legalontech.jp
提供プロダクトは大きく分けて次の通りです。
- LegalForce:AI契約書レビュー
- LegalForceキャビネ:AI契約管理・契約データベース
- LegalOn(海外向けAI契約レビュー)
- Legal Learning(法務学習)
- CorporateOn(コーポレート向けAIカウンセル)
つまりLegalOnは、「契約レビューだけのツール」ではなく、法務~コーポレートを横断する専門特化型AIプラットフォームを目指しているプレイヤーです。legalontech.jp+1
この章の参考URL
LegalOn ARR100億円発表リリース:https://legalontech.jp/9929/
LegalOn 有償導入社数7,500社リリース:https://legalontech.jp/9879/
LegalOn Technologies 公式英語サイト(ARR情報):https://en.legalontech.jp/3274/
▼本記事のざっくり図解

LegalOnの競合マップ:どの土俵で戦っているのか
LegalOnの競合を整理するには、「どのレイヤーの課題を解決しているか」で見ると分かりやすいです。
大きくは以下の3レイヤーです。
- AI契約書レビュー(ドラフト・審査)
- 契約管理・CLM(Contract Lifecycle Management)
- 電子契約+AIレビュー一体型
代表的なサービスをざっくり整理すると、次のようなイメージになります。
| レイヤー | 主な競合サービス | ざっくりポジション |
|---|---|---|
| AI契約レビュー | MNTSQ CLM、LAWGUE、LeCHECK など | 契約書の作成・審査をAIで支援 |
| 契約管理・CLM | MNTSQ CLM、各種CLM(契約書管理システム) | 契約データの一元管理・更新管理 |
| 電子契約+レビュー | クラウドサイン レビューなど | 電子署名とAIレビューを一体提供 |
LegalOnは、
- LegalForce(レビュー)
- LegalForceキャビネ(管理)
を組み合わせることで、「レビュー×契約管理」の2レイヤーで戦っています。legalontech.jp+1
そのうえで、CorporateOnなどコーポレート全体のAIカウンセルにも広げているのが特徴です。
この章の参考URL
MNTSQ 公式サイト:https://mntsq.co.jp/
MNTSQ CLM 製品紹介:https://mntsq.co.jp/product
LAWGUE 公式サイト:https://lawgue.com/
LeCHECK 製品ページ:https://lisse-law.com/lecheck/

主要競合①:MNTSQ CLMとの違い
MNTSQ CLMは、「長島・大野・常松法律事務所の知見×機械学習」を強みとするCLMプラットフォームです。info.mntsq.com+3MNTSQ株式会社+3三菱UFJイノベーション・パートナーズ+3
公式サイトでは、
- 相談受付から契約締結までの情報を一元管理
- 法務相談、契約審査、プレイブック、AI審査などを一気通貫でサポート
といった特徴が紹介されています。MNTSQ株式会社+1
LegalOnとMNTSQの比較イメージ
| 観点 | LegalOn(LegalForce+キャビネ) | MNTSQ CLM |
|---|---|---|
| 起点 | AI契約レビュー起点で成長 | CLM(契約ライフサイクル全体)起点 |
| 強み | レビュー精度・法務ナレッジの厚み、プロダクトラインの横展開 | 長島・大野・常松法律事務所の知見を活かしたCLM、ナレッジ管理 |
| 提供範囲 | レビュー+管理+法務学習+コーポレート領域 | 契約の作成・審査・管理・ナレッジ化まで一気通貫 |
| ターゲット | エンタープライズ〜中堅企業の法務部中心 | 大企業法務・経営層を含むCLM志向の企業 |
MNTSQは、「CLMど真ん中」のサービスです。
LegalOnは、「レビューの深さ+契約管理+周辺領域」という横展開型です。
営業トーク・競合排除の方向性
LegalOn側での競合排除トークのイメージとしては、例えば次のような切り口があります。
- 「契約レビューの精度とスピードを、まず確実に上げたい」
- 「レビューナレッジを仕組み化して、担当者間のバラつきをなくしたい」
というニーズが明確な場合は、AIレビュー特化で成熟しているLegalForceの実績を強く打ち出しやすいです。legalontech.jp+1
一方で、
- 「契約プロセス全体をCLMとして統合したい」
- 「相談~承認~締結までのワークフローをがっつり作りたい」
という企業は、MNTSQ CLMも強い選択肢になります。
この章の参考URL
MNTSQ 公式サイト:https://mntsq.co.jp/
MNTSQ CLM 機能紹介:https://mntsq.co.jp/product
MNTSQ CLM 紹介記事(MUFG):https://www.ip.mufg.jp/en/insights/rlborpjhj/
主要競合②:LAWGUE(ローグ)との違い
LAWGUEは「クラウドドキュメントワークスペース」というコンセプトを掲げています。GOEN(ゴエン) – ビジネスを加速!サービス選びのご縁をここに+3ドキュメントの作成・検索・レビューを効率化するならAI搭載のLAWGUE+3ドキュメントの作成・検索・レビューを効率化するならAI搭載のLAWGUE+3
- 契約書・規程・開示文書など、さまざまな文書の作成・検索・レビュー
- AIと特許技術による文書作成・レビューの自動化
- 契約書の作成時間を最大50%削減(自社調査)
といった価値を前面に出しています。ドキュメントの作成・検索・レビューを効率化するならAI搭載のLAWGUE+1
LegalOnとLAWGUEの比較イメージ
| 観点 | LegalOn | LAWGUE |
|---|---|---|
| コア価値 | 契約審査・契約管理に特化した法務プラットフォーム | 文書全般の作成・レビュー・検索を行うドキュメントワークスペース |
| 対象文書 | 契約書中心(+法務ナレッジ、ガバナンス関連) | 契約書・規程・マニュアル・開示文書など幅広い |
| 強み | AI契約レビューの深さ、法務ナレッジ、契約管理との連携 | 文書全般の効率化、エディタ体験、ナレッジ管理 |
| 使われ方 | 法務部を中心に契約審査フローを変える導入が多いと推測 | 全社の文書作成基盤として導入されるケースも多い |
※「使われ方」の詳細な全社導入パターンは公開情報だけではわからない部分もあります。わからない点は推測せず、個社の事例・説明会で確認する必要があります。
営業トーク・競合排除の方向性
LegalOn側でLAWGUEと当たるときは、次のような切り口が考えられます。
- 「契約書以外の文書も含めて、一つのワークスペースで扱いたいか」
- 「まずは法務の契約審査にフォーカスして変えたいか」
前者ならLAWGUE、後者ならLegalOnの方がフィットしやすい構図です。ドキュメントの作成・検索・レビューを効率化するならAI搭載のLAWGUE+2ドキュメントの作成・検索・レビューを効率化するならAI搭載のLAWGUE+2
営業としては、
「御社は『契約書以外の文書』も一緒に変えたいのか、
まずは契約審査の“質とスピード”を優先したいのか」
と問いながら、どちらが本質的なニーズに近いかを一緒に整理していくイメージです。
この章の参考URL
LAWGUE 公式サイト:https://lawgue.com/
LAWGUE 契約書ソリューションページ:https://lawgue.com/contract/
LAWGUE 活用紹介記事:https://goengoen.com/service/lawgue
LAWGUE コラム(契約書レビュー解説):https://lawgue.com/column/4758/
主要競合③:LeCHECK(リチェック)との違い
LeCHECKは、リセ社が提供するAI契約書レビュー支援クラウドです。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES+3株式会社リセ+3BOXIL+3
特徴としては、
- 代表弁護士の約20年のノウハウと、30名以上の専門弁護士が監修
- 中堅・中小企業でも導入しやすい低価格帯
- 欠落条項指摘・重要度チェック・リスク判定・条文解説・契約期限アラートなどの機能
- 英文契約書の和訳・和文の英訳機能
- マネーフォワード クラウドへのOEM提供
などが挙げられます。it-ex.com+3株式会社リセ+3BOXIL+3
LegalOnとLeCHECKの比較イメージ
| 観点 | LegalOn | LeCHECK |
|---|---|---|
| ターゲット | エンタープライズ〜中堅企業の法務部中心 | 中堅・中小企業〜大企業まで幅広いが、中小寄りの訴求が強い |
| 価格帯 | エンタープライズSaaSとしての価格帯(詳細は個別見積) | 「低価格で導入しやすい」を打ち出している |
| 強み | プロダクトラインの広さ(レビュー+管理+学習+コーポレート) | 弁護士監修のテンプレートやひな形集、中小でも使い始めやすい |
| 提供機能 | AIレビュー+契約管理+周辺サービス | AIレビュー+契約管理+翻訳+テンプレート集 |
LeCHECKは、「一人法務」や中小企業にとって導入ハードルの低いサービスとして設計されている印象があります。株式会社リセ+2BOXIL+2
一方、LegalOnは大企業法務や上場企業での利用が多く、
- プロジェクト型での導入支援
- 契約管理・ガバナンスまで踏み込んだ提案
が求められるケースが多いと考えられます(ここは公開情報だけでは詳細はわからないため、推測ですが、導入実績とARR規模からそのように読み取れます)。legalontech.jp+1
この章の参考URL
LeCHECK 製品ページ:https://lisse-law.com/lecheck/
LeCHECK 機能・料金紹介(SB C&S):https://www.it-ex.com/products/maker/lisse/lecheck.html
LeCHECK レビュー(BOXIL):https://boxil.jp/service/5340/reviews/
LeCHECK OEM提供リリース(マネーフォワード):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000051277.html
主要競合④:CLM・電子契約連携系との違い
LegalOnと直接比較されやすいのが、CLMや電子契約と強く連携しているサービス群です。
代表例としては、
- ContractS CLM(CLM+電子契約)
- クラウドサイン レビュー(電子契約+AIレビュー)
などが挙げられます。MNTSQ株式会社+3lexcheck.com+3MNTSQ株式会社+3
LegalOn vs CLM・電子契約勢
- ContractS CLM
- 契約作成・レビュー・承認・締結・更新管理まで一気通貫
- 電子契約機能との組み合わせで、「紙の契約フローを丸ごと置き換える」提案がしやすい
- クラウドサイン レビュー
- 既に普及している電子契約「クラウドサイン」にAIレビュー機能を追加
- 「締結」と「レビュー」を一体で扱えるのが強みMNTSQ株式会社+1
LegalOn側の強みは、
- 電子契約の有無に関わらず、「法務の審査品質」を軸に提案できること
- 既に他の電子契約を使っている企業にも、「レビュー×契約管理」だけを導入しやすいこと
です。
一方で、
- 「そもそも紙契約から脱却したい」「電子署名を早く入れたい」というニーズが最優先の企業
- 契約本数が膨大で、締結フローからがっつり変えたい企業
では、電子契約一体型のプレイヤーが優先されるケースもあります。lexcheck.com
この章の参考URL
ContractS CLM 製品紹介:https://www.contracts.co.jp/
MNTSQ CLM 紹介ページ:https://info.mntsq.com/ja-jp/aireview-introduction
クラウドサイン レビュー関連ニュース:https://www.cloudsign.jp/
企業ごと特徴まとめ
| サービス名 | タイプ・領域 | 一言ポジション | 向いている企業像 | LegalOnとの主な違い |
|---|---|---|---|---|
| LegalOn Technologies(LegalForce+キャビネ) | AI契約レビュー+契約管理 | 法務特化AIプラットフォーム | エンタープライズ〜中堅。法務部があり、審査品質と契約管理を両方上げたい会社 | レビュー精度とナレッジの厚み+契約管理+周辺プロダクトまで一気通貫でカバー |
| MNTSQ CLM | CLM(契約ライフサイクル管理) | 「契約プロセス全体の司令塔」 | 相談〜承認〜締結までCLMで統合したい大企業 | CLMど真ん中。LegalOnはレビュー起点で、CLM的な領域も取りにいく構図 |
| LAWGUE | ドキュメントワークスペース+AIレビュー | 文書全般の作成・検索・レビュー基盤 | 契約書だけでなく規程・マニュアルなど文書全体を効率化したい会社 | LAWGUEは「文書全般」、LegalOnは「契約レビュー+契約管理」により特化 |
| LeCHECK | AI契約レビュー | 低価格で導入しやすいレビュー特化 | 中堅・中小企業や一人法務で、まずは安価にAIレビューを試したい会社 | LeCHECKはライトに始めやすい。LegalOnは高機能・高価格帯でエンタープライズ向き |
| ContractS CLM | CLM+電子契約 | 電子契約一体型の契約管理 | 紙の契約フローを丸ごと電子化・自動化したい会社 | ContractSは「電子契約+CLM」が軸。LegalOnは電子契約非依存でレビューと管理を改善 |
| クラウドサイン レビュー | 電子契約+AIレビュー | 締結とレビューを一体提供 | まず電子契約を入れて紙をなくしたい会社 | クラウドサインは「締結」が主役。LegalOnは「審査品質・ナレッジ化」が主役 |
LegalOnは競合に対してどこが有利か【勝てる材料】
ここまで見てきた競合と比較して、LegalOnが有利と言える材料を整理します。
成長スピードとARR規模
- プロダクト提供開始から約6年半でARR100億円を突破
- 日本発AI企業として最速、SaaSとしても最速級と公表legalontech.jp+2en.legalontech.jp+2
ARR100億円を超える国内SaaSはまだ少数派であり、その中に短期間で食い込んでいることは、プロダクト・マーケットフィットと営業力が証明された状態と言えます。
顧客基盤とスイッチングコスト
- 有償導入社数7,500社(2025年9月時点)legalontech.jp+1
契約レビューや管理の基盤として使われるSaaSは、一度業務プロセスに埋め込まれると、簡単には乗り換えられません。
スイッチングコストが高い領域で先行して顧客基盤を獲得できているのは、大きな強みです。
専門性×プロダクトライン
- AI契約レビュー(LegalForce/LegalOn)
- 契約管理(LegalForceキャビネ)
- 法務学習・コーポレートAI(Legal Learning/CorporateOn)
と、法務業務の入り口から出口までを押さえに行く構図です。legalontech.jp+2legalontech.jp+2
さらに、弁護士の知見やプレイブックをAIに組み込むことで、「汎用LLMでは代替しづらい専門特化型AI」として差別化しています。en.legalontech.jp+1
資金調達とグローバル展開のポテンシャル
- シリーズEでの大型調達(累計調達額 約200〜286億円規模)en.legalontech.jp+1
- US・UK拠点を持ち、グローバルで7,000社以上の顧客を獲得legalontech.com+1
日本市場だけでなく、海外も視野に入れた成長戦略を取れるポジションです。
この章の参考URL
LegalOn ARR100億円発表リリース:https://legalontech.jp/9929/
ARR100億円 英語リリース:https://en.legalontech.jp/3274/
LegalOn 有償導入社数7,500社リリース:https://legalontech.jp/9879/
LegalOn Global Customers プレスリリース:https://www.legalontech.com/press-releases/legalon-surpasses-7000-customers-globally
それでも「勝ち確」ではない理由【リスクと課題】
ポジティブな材料が多い一方で、LegalOnにもはっきりとしたリスクがあります。
競合・代替技術の激化
- 日本国内:MNTSQ、LAWGUE、LeCHECK、ContractS、クラウドサインなどが台頭
- 海外:Harvey、Evisort、LexCheckなどグローバルリーガルAIが増加三菱UFJイノベーション・パートナーズ+2lexcheck.com+2
さらに、ChatGPTやGeminiのような汎用LLMが法務領域にどこまで食い込んでくるかも読みにくいです。
「専門特化型AI」としてのポジションを保てるかが、今後の勝負どころです。
導入定着の難しさ
リーガルテック全般の課題として、
- 導入したものの現場が使いこなせない
- 想定していたような業務変革が起きない
といった「定着フェーズの壁」が指摘されています。ドキュメントの作成・検索・レビューを効率化するならAI搭載のLAWGUE+2info.mntsq.com+2
LegalOnのような高機能なツールほど、
- ナレッジ整備
- ワークフロー設計
- 社内浸透
を伴うため、CSとセールスの実行力次第で解約率(チャーンレート)が大きく変わる領域です。
ここは公開データが少なく、具体的な解約率はわかりません。わからない点は「今後のIR・決算開示を待つ」しかない状況です。
グローバル市場でのポジション
海外展開は順調に見えますが、Harveyなど強力なリーガルAIと真正面から戦う必要もあります。lexcheck.com+1
グローバルでNo.1を取れるかどうかは、現時点では「わからない」です。
少なくとも、「日本・アジアで強いプレイヤー」からどこまで伸ばせるかが勝負になります。
この章の参考URL
MNTSQ 公式サイト:https://mntsq.co.jp/
LAWGUE 公式サイト:https://lawgue.com/
LeCHECK 製品ページ:https://lisse-law.com/lecheck/
LexCheck 公式サイト:https://www.lexcheck.com/
リーガルテック市場・導入課題解説記事(一例):https://www.members.co.jp/column/20251127-legal-tech
LegalOnでFS・CSとして働くイメージと、必ず確認すべきこと
ここからは、実際にSaaS営業としてLegalOnで働くイメージを整理します。
読者の方が転職活動で「どんな仕事をするのか」を具体的にイメージできることをゴールにします。
どんな営業・CSの仕事が想定されるか
公開情報から読み取れる範囲では、LegalOnのセールス・CSは次のような役割が中心になります(職種名は会社の採用ページ等で要確認です)。
- インサイドセールス:ウェビナー・問い合わせ・紹介などから商談を創出
- フィールドセールス:法務部長・CFO・経営層などに対して提案・クロージング
- カスタマーサクセス:導入プロジェクトの推進、活用度向上、アップセル
特にフィールドセールス(FS)は、
- 現状の契約レビュー~管理フローのヒアリング
- リスクやボトルネックの明確化
- LegalOnの導入による「業務フローの変化」を一緒に設計
といった、「ツール売り」ではなく「業務プロセス変革」の営業になる可能性が高いです。legalontech.jp+2legalontech.jp+2
営業トークのイメージ
商談でのストーリーは、例えば次のような流れになります。
- 「現在、契約書レビューにどれくらい時間がかかっていますか?」
- 「担当者ごとの判断基準の違いで、レビュー漏れや手戻りは起きていませんか?」
- 「LegalForceなら、自社ひな形×AIで、レビュー時間を半分程度にしつつ品質も標準化できます。」
- 「締結後の契約はキャビネで一元管理し、更新期限の抜け漏れも防げます。」
つまり、
- 定量的な改善(レビュー時間、件数)
- 定性的な改善(ナレッジの見える化、属人性の解消)
の両軸で提案する営業です。
アウトバウンドコール(テレアポ)はあるのか?
ここは読者の方が特に気になるポイントだと思います。
結論から言うと、「LegalOnのFSがどの程度アウトバウンドのコール業務を行っているか」は、公開情報だけではわかりません。
- SaaS会社全般として、FSはインサイドから渡された商談に集中するケースもあれば、FS自らアウトバウンドを行うケースもあります。
- どの組織設計になっているかは、時期やチームによっても変わるため、一概には言えません。
テレアポを強く嫌がる営業職が一定数いることを考えると、LegalOnに限らず、
「FSポジションで、アウトバウンドのコール業務がどの程度発生するか」
は、一次面接・カジュアル面談の段階で必ず具体的に聞くべき質問です。
- 1日のコール件数の目安
- リストソース(既存リードか、完全新規か)
- インサイドとの役割分担
などを、率直に確認しておくとミスマッチを防ぎやすいです。
キャリア価値の整理
LegalOnでの営業・CS経験を通じて、次のようなスキルが身につく可能性があります(ここからは「推測ですが」と前置きします)。
- 推測ですが、エンタープライズ法務を相手にした提案経験
- 推測ですが、AI×SaaSの価値を業務プロセスに落とし込む力
- 推測ですが、ARR・MRR・解約率・LTVなどSaaS特有のKPIへの理解
これらは、その後に他のBtoB SaaSやコーポレートDX系SaaSに移る際にも、汎用性の高い武器になります。
この章の参考URL
LegalOn Technologies 会社概要:https://legalontech.jp/
LegalOn 有償導入社数7,500社リリース:https://legalontech.jp/9879/
MNTSQ CLM 紹介ページ(業務プロセス像の参考):https://info.mntsq.com/ja-jp/aireview-introduction
結論:LegalOnは競合に勝てるのか?転職の判断軸
最後に、「LegalOn Technologiesは競合に勝てるのか?」という問いに対する現時点のまとめです。
日本市場の見立て
- AI契約レビュー+契約管理領域では、ARR規模・顧客数・認知度の面で頭ひとつ抜けている
- 上場企業を含む7,500社以上の導入実績は、MNTSQやLAWGUE、LeCHECKと比べてもリードしていると考えられる株式会社リセ+4legalontech.jp+4legalontech.jp+4
→ 日本の法務AI・契約レビュー市場では、「勝てるポジション」にかなり近い本命サイドと言えます。
グローバル市場の見立て
- US・UK含めて7,000社以上の顧客を持ち、OpenAIとの連携も進めているlegalontech.com+1
- 一方で、HarveyやEvisort、LexCheckなど、資金力と実績を持つ競合も多数存在
→ グローバルでは、有力なチャレンジャーだが、勝ち確とは言えないポジションです。
ここは今後5〜10年の勝負になります。
転職希望者へのメッセージ
20〜30代のSaaS営業としてLegalOnをどう見るかを一言でまとめると、
「日本のリーガルテック本命サイドに、まだ成長の伸びしろが残っているタイミングで乗れる会社。
ただし、導入定着やグローバル競争など、“楽ではないチャレンジ”もセットでついてくる会社」
というイメージです。
- AI×弁護士×SaaSというドメインにワクワクする
- 法務・ガバナンスのような「守りと攻めのど真ん中」に興味がある
- プロダクトと業務の両方を深く理解する営業・CSをやってみたい
このあたりに共感できるなら、LegalOnはキャリア投資先として十分に検討する価値があると思います。
逆に、
- テレアポが絶対イヤ
- とにかく単価低めでもいいから、スピード重視で数をさばきたい
というスタイルであれば、よりトランザクション型のSaaSの方がフィットする可能性も高いです。
その場合は、別の商材(インサイド中心のSaaSなど)も候補に入れて比較すると良いと思います。
この章の参考URL
LegalOn ARR100億円発表リリース:https://legalontech.jp/9929/
LegalOn 有償導入社数7,500社リリース:https://legalontech.jp/9879/
LegalOn Global Customers プレスリリース:https://www.legalontech.com/press-releases/legalon-surpasses-7000-customers-globally
MNTSQ CLM 製品紹介:https://mntsq.co.jp/product
LAWGUE 公式サイト:https://lawgue.com/
LeCHECK 製品ページ:https://lisse-law.com/lecheck/


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