SaaS転職を考え始めた営業職にとって、最初の壁は「プロダクトが多すぎて全体像が見えない」ことです。
この記事では、部門別(情シス/営業/人事/経理)に“よく使われるSaaSカテゴリ”を整理します。
さらに、各カテゴリで「どんな会社が伸びやすいか」「営業として何が身につくか」までつなげます。
ここでの狙いは、特定企業を“暗記”することではありません。
カテゴリの役割 → 価値 → 競合構造 → 将来性 → キャリアの順で理解することです。
結論|部門別の定番SaaSを押さえると「伸びる領域×自分に合う営業」が見えてくる
SaaSは大きく分けると、次の2種類に整理できます。
- 日々の業務を回すSaaS(利用頻度が高い)
例:勤怠、会計、経費精算、チャット、メール - 経営の意思決定を変えるSaaS(データが資産になる)
例:CRM、SFA、人事DB、SaaS管理、請求書受領
転職で大事なのは、会社の知名度よりも「そのSaaSが解いている課題の強さ」です。
課題が強い領域ほど、導入が進み、プロダクトも伸びやすいです。
一方で、競合が多い領域は価格競争になりやすいです。
この記事を読んだあとに目指す状態は、次の3つです。
- 「よく使われるSaaS」の全体像を説明できる
- 伸びる理由とリスクを、数字と構造で語れる
- 自分に合う営業スタイルを、領域から逆算できる
参考URL(一次情報・根拠)
国内クラウド市場予測(IDC):https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prAP53747625
国内パブリッククラウド市場予測(IDC):https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ53205625
企業向けソフトウェア国内市場(富士キメラ総研):https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=25089&la=ja&view_type=2
そもそもSaaSとは?転職者が最低限押さえるべきビジネスモデル
SaaSは、ソフトウェアを「所有」ではなく「利用」するモデルです。
売上はストック型になりやすく、継続利用が成長の柱になります。
営業職が押さえるべき理由はシンプルです。
売り方が“単発の受注”ではなく、“継続価値の提案”になるからです。
商談の勝ち方も、受注後のオンボーディングも重要になります。
SaaSの基本指標(超ざっくり)
- ARR:年間の継続売上の規模
- MRR:月間の継続売上の規模
- 解約率:顧客が離れる割合
- LTV:顧客が生む総利益の期待値
- アップセル/クロスセル:同一顧客で単価を上げる動き
ただし、企業ごとに定義が微妙に違う場合があります。
IRに定義がない場合は、正確にはわからないと判断したほうが安全です。
「SaaSが伸びる背景」は市場データでも裏付けできる
国内クラウド市場は拡大が続いています。
たとえばIDCは国内クラウド市場の予測を継続的に発表しています。
数値はIaaS/PaaSも含みますが、SaaS普及の土台になります。
参考URL(一次情報・根拠)
国内クラウド市場予測(IDC):https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prAP53747625
国内パブリッククラウド市場予測(IDC):https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ53205625
企業向けソフトウェア国内市場(富士キメラ総研):https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=25089&la=ja&view_type=2
「部門別SaaS一覧」を読むための比較軸|ここを外すと“ただの羅列”になる
一覧記事の落とし穴は、見た直後に忘れることです。
転職に役立てるなら、比較軸を持つほうが強いです。
比較軸①:誰が買うか(SMB/ミッド/エンプラ)
- SMB向け:導入が速いが単価が低め
- エンプラ向け:単価が大きいが合意形成が重い
営業としての経験価値も変わります。
エンプラは「関係者設計」「稟議突破」の経験が積めます。
比較軸②:何が刺さるか(コスト削減/売上向上/リスク低減)
- 経理・労務は「コスト削減」「法対応」が刺さりやすいです。
- 営業支援は「売上向上」「再現性」が刺さりやすいです。
- 情シスは「リスク低減」「統制」が刺さりやすいです。
比較軸③:競合構造(統合型 vs 単機能特化)
- 統合型:複数業務をまとめて効率化
- 単機能特化:一点突破で体験が強い
統合型は、クロスセルの伸びしろがあります。
一方で、単機能特化は競合が増えやすいです。
比較軸④:乗り換えの壁(スイッチングコスト)
- データが溜まるSaaSほど、乗り換えは起きにくいです。
例:CRM、人事DB、会計、SaaS管理 - 体験が軽いSaaSは、乗り換えが起きやすいです。
例:チャット、オンライン会議(ただし例外はあります)
参考URL(一次情報・根拠)
SaaS管理ツール解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/11854
SFA(営業支援)ツール解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/8164
SaaS管理市場の予測(ITR):https://www.itr.co.jp/topics/pr-20250724-1
部門別:日本でよく使われるSaaS一覧(カテゴリ別)
以下では「サービス名の暗記」よりも「カテゴリの役割」を優先します。
各カテゴリで、代表例(例示)も添えます。
※代表例は網羅ではありません。企業選定は目的次第です。
情シスがよく使うSaaS一覧|“SaaSが増えすぎた問題”を扱う領域が伸びやすい
情シスの仕事は、ざっくり言うと次の3つです。
- 安全に使える状態を作る(セキュリティ)
- 増えたSaaSを統制する(ガバナンス)
- 運用を回す(アカウント/端末/権限)
この領域は、SaaS普及が進むほどニーズが増えます。
つまり、SaaS市場の成長と一緒に伸びやすいです。
SaaS管理ツール(SaaS棚卸し/権限/コスト可視化)
よくある導入動機は「社内で何のSaaSを使っているか分からない」です。
SaaSが増えるほど、退職者アカウント放置などの事故が増えます。
その結果、SaaS管理というカテゴリ自体が伸びています。
強み(営業が語りやすい価値)
- シャドーITの可視化
- 退職者のアカウント停止漏れを防ぐ
- 無駄なライセンス削減
弱み/リスク(正直に)
- 連携できないSaaSがあると価値が下がる
- 情シス起点のため、導入が重くなりやすい
- 運用設計まで支援できないと定着しにくい
また、調査会社ITRはSaaS管理市場の予測を公表しています。
市場自体が高成長とされており、関心が高い領域です。
SSO/IDaaS(ログイン統合・権限統制)
SSOは「ログインの一本化」です。
価値は利便性だけではありません。
退職者のアクセス遮断や多要素認証の統一も重要です。
強み
- 認証の統一でセキュリティが上がる
- 情シスの運用工数が下がる
弱み/リスク
- 既存の認証基盤との相性で詰むことがある
- 大企業ほど要件が厳しく、導入が長期化しやすい
端末管理(MDM)/セキュリティ(EDR等)/パスワード管理
このカテゴリは、会社によって採用が大きく違います。
セキュリティ投資は「事故が起きた後」に加速しがちです。
そのため、景気に左右されにくい一方で、導入判断は慎重です。
営業職のキャリア観点
- 情シス領域は合意形成が多いです。
- エンプラ寄りの営業力が鍛えられます。
- ただし案件が長く、数字プレッシャーは強めです。
情シス(IT統制・SaaS管理・SSO) 企業・サービス具体例
| 企業 / サービス | 代表プロダクト | ざっくり領域 | 主な顧客(目安) | 営業で刺さる価値 / 注意点 | 競合・代替(例) | 公式URL(一次情報) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ジョーシス | Josys | IT資産・SaaS統合管理 | ミッド〜エンプラ | 入退社/異動に伴うSaaS・端末運用の自動化。運用設計が肝で導入重め | Admina / SaaSパトロール | https://www.josys.com/jp |
| マネーフォワードi | Admina | SaaS/クラウド管理 | SMB〜ミッド | SaaS利用実態・権限・コスト可視化。棚卸しを省力化 | Josys / SaaSパトロール | https://admina.moneyforward.com/jp |
| SBテクノロジー | SaaSパトロール | SaaS利用可視化 | ミッド〜エンプラ | 社内SaaS利用状況の検知・可視化でガバナンス強化 | Josys / Admina | https://www.softbanktech.co.jp/news/release/press/2024/013/ |
| HENNGE | HENNGE One | IDaaS / SSO | ミッド〜エンプラ | SSO+アクセス制御+多要素認証。情シス・監査が絡み意思決定長め | GMOトラスト・ログイン / IIJ ID | https://hennge.com/jp/service/one/identity/sso/ |
| GMOグローバルサイン | GMOトラスト・ログイン | IDaaS / SSO | SMB〜ミッド | SSOを手早く導入し、運用工数とリスクを削減 | HENNGE One / IIJ ID | https://trustlogin.com/ |
| IIJ | IIJ IDサービス | IDaaS / SSO | ミッド〜エンプラ | ネットワーク/セキュリティ文脈で提案しやすい。要件定義が論点 | HENNGE One / GMOトラスト・ログイン | https://www.iij.ad.jp/biz/iid/ |
参考URL(一次情報・根拠)
SaaS管理ツールの解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/11854
SaaS管理市場予測(ITR):https://www.itr.co.jp/topics/pr-20250724-1
SaaS管理カテゴリ一覧(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/service/list/smt
営業部門がよく使うSaaS一覧|SFA・CRM・MAが“売上のOS”になる
営業カテゴリは「売上を作る仕組み化」がテーマです。
SaaS転職で最も親和性が高い領域でもあります。
SFA(営業支援)
SFAは営業活動を“見える化”して、再現性を上げます。
案件、活動、予実、パイプラインを一元化します。
強み
- マネジメントの意思決定が速くなる
- 属人化が減り、育成が進む
- 予測精度が上がり、経営が安定しやすい
弱み/リスク
- 現場が入力しないと価値が出ない
- “導入”ではなく“定着”が難所になる
- ツール差より運用設計で差が出やすい
ASPICでもSFAの定義や比較観点が整理されています。
CRM(顧客管理)
CRMは顧客接点の情報をためる“器”です。
SFAが「案件の管理」なら、CRMは「顧客の管理」です。
強み
- 顧客データが資産になり、解約率を下げやすい
- マーケやCSとも共通言語ができる
弱み/リスク
- 既存システムとのデータ統合が難しい
- “誰が入力責任者か”が曖昧だと崩れる
MA(マーケティングオートメーション)
MAは見込み顧客(リード)を育て、商談化を支援します。
マーケと営業の分業が進むほど価値が上がります。
強み
- ナーチャリングで商談単価が上がりやすい
- IS(インサイドセールス)と相性が良い
弱み/リスク
- コンテンツが弱いと成果が出ない
- 運用が属人化すると、止まった瞬間に死ぬ
周辺カテゴリ(名刺管理/商談/契約)
営業現場での“便利枠”が、意外と差を生みます。
- 名刺管理:人脈が資産になる
- オンライン商談:提案速度が上がる
- 電子契約:受注後のリードタイムが減る
例として、Sansanは名刺のデータ化精度を明記しています。
こうした一次情報は、プロダクト理解の根拠になります。
営業職のキャリア観点
- 営業支援系は、数字で語る力が鍛えられます。
- IS/FS/CS/RevOps連携の視点が身につきます。
- ただし競合も多く、差別化が難しい領域です。
営業(SFA/CRM/MA・営業生産性) 企業・サービス具体例
| 企業 / サービス | 代表プロダクト | ざっくり領域 | 主な顧客(目安) | 営業で刺さる価値 / 注意点 | 競合・代替(例) | 公式URL(一次情報) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Sansan | Sansan | 名刺/営業DB | SMB〜エンプラ | 接点情報を資産化→営業生産性。定着/運用が勝負 | 代替:スプレッドシート等 | https://jp.sansan.com/ |
| マツリカ | Mazrica Sales | SFA/CRM | SMB〜ミッド | 案件進捗の見える化+型化。入力されない問題の解消が必須 | kintone運用等 | https://mazrica.com/product/ |
| SATORI | SATORI | MA | SMB〜ミッド | リード育成→商談創出。運用リソース不足がボトルネック | b→dash / 運用代行 | https://satori.marketing/ |
| データX | b→dash | CDP/MA | ミッド〜エンプラ | データ統合→施策実行を一気通貫。導入範囲が広く要件が重くなりがち | 複数ツール組合せ | https://bdash-marketing.com/ |
参考URL(一次情報・根拠)
SFAツール解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/8164
CRMツール解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/5442
MAツール解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/6256
Sansanの名刺管理(公式):https://jp.sansan.com/function/meishi/
人事がよく使うSaaS一覧|“毎月必ず発生する業務”は強い。だが競合も増える
人事SaaSは大きく2つに割れます。
- 労務・勤怠・給与(オペレーション)
- 人材データ・評価・配置(戦略)
転職で重要なのは、どちらの比重が大きい会社かです。
営業の提案も、競合も、導入部門も変わります。
労務管理(入退社/社保/年末調整)
労務は、紙と手作業が残りやすい領域です。
そのため「効率化」のインパクトが出やすいです。
強み
- “やらないと回らない”業務なので継続率が高めになりやすい
- 電子化の流れで追い風が来やすい
弱み/リスク
- 既存の業務フローが複雑だと導入が止まる
- 法制度の改定対応が遅れると致命傷になる
- 似た機能の競合が多く、価格勝負になりやすい
人事管理システム(人事DB/評価/配置)
人事DBは、会社の“人のデータ”の中核です。
ここを握ると、周辺のタレマネや分析に広げやすいです。
強み
- データが溜まるほど乗り換えが起きにくい
- 評価・配置・採用へ拡張しやすい
弱み/リスク
- 現場巻き込みが必須で、導入が重い
- 機能過多になると、使われなくなる
採用管理(ATS)/サーベイ/1on1
周辺カテゴリは“景気”の影響を受けやすいです。
採用投資が減ると、ATSは逆風になります。
一方で、組織改善系は中長期で残りやすいです。
営業職のキャリア観点
- 人事領域は、制度と現場の両方を扱います。
- 価値訴求が抽象になりやすいので、言語化が武器です。
- ただし、稟議と合意形成が多く難易度は高めです。
人事(労務・人事DB・タレントマネジメント) 企業・サービス具体例
| 企業 / サービス | 代表プロダクト | ざっくり領域 | 主な顧客(目安) | 営業で刺さる価値 / 注意点 | 競合・代替(例) | 公式URL(一次情報) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| SmartHR | SmartHR労務管理 | 労務 | SMB〜ミッド中心 | 入社〜退社の手続きDX。競合比較で検討されやすい | jinjer / HRMOS | https://smarthr.jp/labor-management/ |
| jinjer | ジンジャー | 人事労務統合 | SMB〜ミッド | 労務/勤怠/給与を統合DBで。要件が複雑化しやすい | SmartHR / HRMOS | https://hcm-jinjer.com/ |
| カオナビ | カオナビ | タレントマネジメント | ミッド〜エンプラ | 人材データ可視化→配置/育成。運用が回るかが論点 | HRMOSタレマネ | https://www.kaonavi.jp/ |
| ビズリーチ | HRMOSタレントマネジメント | タレントマネジメント | SMB〜エンプラ | 人事データ基盤+分析。データ整備が前提になりやすい | カオナビ | https://hrmos.co/hr/ |
参考URL(一次情報・根拠)
人事管理システム解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/6382
労務管理システム解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/338
勤怠管理システム解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/1058
経理がよく使うSaaS一覧|“お金の流れ”は置き換えが進む。請求書受領は特に伸びやすい
経理は、SaaS化が進む理由が分かりやすい部門です。
理由は「証跡」「締め」「法対応」「生産性」です。
そして経理SaaSは、経営に近いテーマにもつながります。
クラウド会計
会計は、企業活動の結果が集まる場所です。
周辺の経費、請求、支払、ワークフローと連携します。
強み
- 経営数値に直結し、導入効果を説明しやすい
- 連携が進むほど、スイッチングコストが上がる
弱み/リスク
- 既存会計やERPとの移行が大変
- 権限・監査要件が厳しい会社ほど導入が長い
経費精算/ワークフロー
ここは“面倒くさい業務”の代表格です。
OCRや電子帳簿保存法対応などで差別化が出ます。
強み
- 業務工数削減が数字で出しやすい
- 現場も巻き込みやすく、導入が進みやすい
弱み/リスク
- UIが似てきて差別化が難しい
- 既存規程が複雑だと要件定義で詰まる
請求書受領(受取請求書)
近年、伸びやすい代表が「請求書受領」です。
理由は、紙が残りやすく、処理が分散しやすいからです。
例としてBill Oneは、請求書受領サービスの機能を公開しています。
また、請求書受領のメリットも整理されています。
こういう一次情報は、転職のプロダクト理解に効きます。
強み
- ペーパーレス化と検索性改善が刺さりやすい
- 経理だけでなく現場も巻き込む“全社DX”になりやすい
弱み/リスク
- 運用の変更が必要で、抵抗が出る
- 既存の取引先運用(送付方法)に左右される
営業職のキャリア観点
- 経理領域は業務フロー理解が武器になります。
- “締め”を扱うため、信頼構築が鍛えられます。
- ただし要件が細かく、提案の精度が求められます。
経理(会計・経費精算・請求書) 企業・サービス具体例
| 企業 / サービス | 代表プロダクト | ざっくり領域 | 主な顧客(目安) | 営業で刺さる価値 / 注意点 | 競合・代替(例) | 公式URL(一次情報) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| freee | freee会計 | 会計 | 個人〜SMB | 記帳/請求/経費など統合。最初の1本になりやすい | マネーフォワード | https://www.freee.co.jp/ |
| マネーフォワード | MFクラウド会計 | 会計 | SMB〜ミッド | 会計を中心に周辺へ拡張。設計難度が上がりやすい | freee | https://biz.moneyforward.com/accounting/ |
| ラクス | 楽楽精算 | 経費精算 | ミッド〜エンプラ | 工数削減+電帳法対応。現場巻き込み提案が多い | MFクラウド経費 等 | https://www.rakurakuseisan.jp/ |
| Sansan | Bill One | 請求書受領 | ミッド〜エンプラ | 受領〜処理を高速化し月次短縮。関係者が多い | TOKIUM / インフォマート | https://bill-one.com/ap/ |
| TOKIUM | TOKIUMインボイス | 請求書受領 | ミッド〜エンプラ | 受領代行+データ化+WF。運用移行の調整が発生 | Bill One / インフォマート | https://www.keihi.com/invoice_lp/ |
| インフォマート | BtoBプラットフォーム請求書 | 電子請求書 | SMB〜エンプラ | 取引先を巻き込むネットワーク型。相手先展開がハード | Bill One / TOKIUM | https://www.infomart.co.jp/seikyu/index.asp |
参考URL(一次情報・根拠)
クラウド会計ソフト解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/27148
経費精算システム解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/2235
Bill One請求書受領(公式):https://bill-one.com/ap/
Bill One 機能(公式):https://bill-one.com/ap/function/
請求書受領サービスの解説(Bill Oneナレッジ):https://bill-one.com/knowledge/receive-invoice/
横断パート:企業理解 → 成長要因 → 将来性 → キャリア判断
部門別SaaSを「企業タイプ」で見ると、伸びる理由が説明できる
ざっくり、SaaS企業は次の3タイプに寄ります。
| 企業タイプ | 伸び方の特徴 | リスク |
|---|---|---|
| 統合型(スイート) | クロスセルで単価が上がりやすい | 使いこなせないと解約が増える |
| 単機能特化 | 体験で勝ちやすい | 競合参入が早い |
| プラットフォーム型 | 連携・エコシステムで強くなる | 立ち上がるまで時間がかかる |
転職で見るべきは、どの型で勝つ会社かです。
そして、その型に必要な営業ができるかです。
参考URL(一次情報・根拠)
企業向けソフトウェア国内市場(富士キメラ総研):https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=25089&la=ja&view_type=2
国内パブリッククラウド市場予測(IDC):https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ53205625
SaaS企業の成長要因を“IRで読む”チェックリスト|数字が読めると転職判断が強くなる
ここは実務的に使えるよう、チェック項目にします。
IRで公開していない場合は、正確にはわからないと判断します。
まず見る(最低限)
- 売上成長率(YoY)
- 営業利益率(または粗利率の傾向)
- ARR/MRR(定義があるか)
- 解約率(Gross/Netの開示有無)
次に見る(伸び方の質)
- 顧客数の増加 vs 単価の上昇
- アップセル比率(あるなら)
- CAC回収期間(あるなら)
“伸びる会社”にありがちなサイン
- 既存顧客の単価が上がっている
- 解約率が低いか、改善している
- 新機能が既存顧客に刺さっている
一方で、注意点もあります。
数字が良くても「市場が飽和」「競合が強い」なら伸びが鈍ります。
また、成長企業ほど人材採用が追いつかず、CSが崩れることもあります。
参考URL(一次情報・根拠)
国内クラウド市場予測(IDC):https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prAP53747625
国内パブリッククラウド市場予測(IDC):https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ53205625
将来性の見立て方|「伸びるSaaS領域」には共通パターンがある
将来性は“雰囲気”で語ると危険です。
以下のテンプレで判断すると、納得感が出ます。
伸びやすい領域のパターン
- 毎月必ず発生する業務(労務、勤怠、会計)
- コンプライアンスが強い業務(証跡、監査)
- 人手不足で回らない業務(経理、人事)
- SaaSが増えすぎて統制が必要(SaaS管理)
逆風になりやすいパターン
- 機能が横並びで、価格でしか差が出ない
- 代替が多く、乗り換えが簡単
- 景気に左右されやすい(採用投資など)
ただし、例外もあります。
競合が多くても、統合やエコシステムで勝つ会社もあります。
ここは企業ごとの戦略次第です。
参考URL(一次情報・根拠)
SaaS管理市場予測(ITR):https://www.itr.co.jp/topics/pr-20250724-1
企業向けソフトウェア国内市場(富士キメラ総研):https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=25089&la=ja&view_type=2
営業職から見たキャリア価値|領域別に「求められる営業」が違う
SaaS営業は一括りにされがちです。
でも実際は、領域で“勝ち方”がかなり違います。
情シス系(SSO/SaaS管理/セキュリティ)
- 関係者が多い
- 稟議が重い
- 提案は論理とリスクの両輪
向いている人
- 合意形成が得意
- 要件整理が得意
- エンプラ営業に寄せたい
営業支援系(SFA/CRM/MA)
- 数字で成果を示しやすい
- 運用設計と定着が勝負
- RevOpsやCS連携が重要
向いている人
- KPI設計や改善が好き
- 現場のオペレーションに入り込める
- 組織営業に興味がある
人事系(労務/人事DB/タレマネ)
- 制度と現場の調整が必要
- “納得感”を作る提案が重要
- 情シス関与も起きやすい
向いている人
- 抽象を言語化できる
- 組織課題に興味がある
- 長期で顧客と伴走したい
経理系(会計/経費/請求書受領)
- 業務フロー理解が武器
- 締めや証跡で信頼が重要
- 導入効果が出ると継続しやすい
向いている人
- 業務理解が苦にならない
- 丁寧な提案ができる
- 信頼構築が得意
参考URL(一次情報・根拠)
SFAツール解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/8164
人事管理システム解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/6382
クラウド会計ソフト解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/27148
転職で失敗しないチェックリスト|面接で聞くべき質問(そのまま使える)
最後に、転職判断に直結する質問を置きます。
企業研究にも、面接の逆質問にも使えます。
プロダクト理解
- 誰の、どんな業務課題を解きますか
- 競合と比べた強みは何ですか
- 直近1年で最も伸びた機能は何ですか
成長要因(数字)
- ARR/MRRの定義は何ですか
- 伸びは顧客数と単価のどちらが主因ですか
- 解約率(Gross/Net)はどの水準ですか
※非開示なら「わからない」が普通です。
営業体制
- IS/FS/CSの役割分担はどうですか
- 主要顧客規模(SMB/ミッド/エンプラ)はどこですか
- 受注後のオンボーディング責任は誰ですか
リスク(ここを聞けると強い)
- 最近の失注理由で多いものは何ですか
- 価格競争は起きていますか
- 競合の動きで最も脅威なのは何ですか
参考URL(一次情報・根拠)
SaaS管理ツール解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/11854
CRMツール解説(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/5442
まとめ|“よく使われるSaaS一覧”は、転職の地図になる
SaaS業界は、プロダクト数が多くて迷いやすいです。
でも部門別に定番カテゴリを押さえると、理解が一気に進みます。
- 情シス:統制とセキュリティ(SaaS管理が追い風)
- 営業:売上の仕組み化(SFA/CRM/MAが中心)
- 人事:毎月回す業務と人材データ(競合も多い)
- 経理:お金の流れの電子化(請求書受領が伸びやすい)
次の一手としては、あなたのブログ内で次が作りやすいです。
- 各カテゴリの代表企業を1社ずつ深掘りした「企業概要・将来性」記事
- 営業職向けの「年収・OTE・評価制度」記事
- 競合比較(価格・ターゲット・導入難易度)記事
参考URL(一次情報・根拠)
国内クラウド市場予測(IDC):https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prAP53747625
国内パブリッククラウド市場予測(IDC):https://my.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ53205625
企業向けソフトウェア国内市場(富士キメラ総研):https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=25089&la=ja&view_type=2


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