TalentXの将来性は高い?採用DXプロダクトの強み・競合比較を営業目線で解説【SaaS転職向け】

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目次

TalentXとは?採用DXに特化したSaaS企業の全体像

TalentXは、日本初のリファラル採用サービス「MyRefer」からスタートした採用DX系SaaS企業です。現在は「MyRefer」「MyTalent」「MyBrand」などから成る「Myシリーズ」を軸に、採用マーケティング全体を支援するプラットフォームを展開しています。株式会社TalentX+1

2018年に法人として設立され、2023年に社名をMyReferからTalentXへ変更。2025年3月には東証グロース市場へ上場しており、採用DX領域では数少ない上場SaaSの一社です。株式会社TalentX+1

簡単にいうと、TalentXは「求人広告や人材紹介に依存しない採用」を実現するためのSaaS+コンサル企業です。

主な特徴は次の通りです。

  • リファラル採用・タレントプール・採用ブランディングを一気通貫で支援
  • 1,000社以上への導入実績を持つプロダクト群(Myシリーズ)株式会社TalentX+1
  • テクノロジーと採用戦略コンサルを組み合わせたハイブリッドモデル

SaaS転職を考える営業職の目線では、「特定機能の一点突破SaaS」ではなく、「採用マーケティング全体を内製化するインフラ」を売る会社、とイメージするのが近いです。

参考URL


採用DX・採用マーケティング市場のトレンド

SaaS業界全体の話から整理します。国内SaaS市場は年率10%以上で成長しており、2028年には3兆円規模に達する見込みとされています。SE Design+1
その中でも、採用DXやHRテック領域は「少子高齢化×人材不足」の直撃を受ける分野であり、構造的に需要が高いマーケットです。

採用DX・採用マーケ市場が伸びる背景は、ざっくり以下の3点です。

  • 中途採用難の長期化(求人媒体だけでは母集団が集まらない)
  • 求職者が情報収集するチャネルの多様化(SNS・オウンドメディアなど)
  • 採用活動を「マーケティング活動」として捉え直す潮流

SaaS市場全体では、Vertical SaaS(業界特化型SaaS)マーケティング×データ活用 の領域が伸びるとされており、TalentXのいるポジションはまさにこの交差点です。ノーコード総合研究所+1

一方で、SaaS全体には生成AIの台頭による機能のコモディティ化という逆風も出ています。SaaSの一部機能はAIで代替されつつあり、「SaaSだから伸びる」という時代ではなくなりつつあります。type
採用DX領域のSaaSも例外ではなく、「単なるツール」から「戦略×データまで含んだプラットフォーム」に進化できるかが勝敗を分けるポイントになっています。

参考URL


TalentXのプロダクト構成と提供価値

TalentXは「Myシリーズ」というブランドで複数のプロダクトを展開しています。株式会社TalentX+1

主なラインナップは次の通りです。

  • MyRefer:リファラル採用プラットフォーム
  • MyTalent:採用MA(マーケティングオートメーション)
  • MyBrand:採用ブランディング/オウンドメディアCMS
  • RXO:採用コンサルティング&RPOサービス
  • X Agency:ハイクラス向け人材獲得支援サービス株式会社TalentX+1

営業としては、「単品のSaaS」ではなく「採用マーケティングのフルファネルを支えるシリーズ」と捉えると、提案ストーリーが描きやすくなります。

MyRefer:リファラル採用を仕組み化するコアプロダクト

MyReferは、日本初のリファラル採用サービスとして2015年にリリースされました。株式会社TalentX+1

役割はシンプルで、「社員紹介をバラバラな口コミ運用から、再現性のある仕組みに変える」ことです。

代表的な提供価値は以下です。

  • 社員がPC・スマホから簡単に求人やイベント情報をシェアできるaspicjapan.org+1
  • 社員紹介の応募状況・成果を可視化し、インセンティブ設計も支援
  • 潜在層へのアプローチにより、求人媒体では出会えない候補者を獲得

営業トークのイメージ

  • 「求人広告を増やしても応募数が頭打ちではありませんか?」
  • 「今いる社員の“この会社に紹介したい”という気持ちを仕組み化しませんか?」
  • 「離職率の低い紹介採用を増やすことで、採用単価と教育コストを同時に下げられます」

競合ツールとの比較では、

  • 大企業を含む1,000社以上の導入実績
  • リファラル専業で培った運用ノウハウ

といった点を押し出すのが定番のトークになります。OpenWork+1

MyTalent:採用MAとしてタレントプールを資産化

MyTalentは、採用マーケティングに特化したMAツールです。候補者データを一元管理し、スコアリングやステップ配信で「今すぐ転職したい人」だけでなく、「将来の候補者」も含めて育成します。OpenWork

ざっくりいうと、

  • 求人媒体・イベント・スカウトなど、バラバラな候補者データを一つに集約
  • 興味度やスキルに応じてタグ付け・スコアリング
  • メールやコンテンツで自動的にアプローチ

という流れです。

営業トークのイメージ

  • 「今の採用は“今期の採用枠”だけを埋める、短期勝負になっていませんか?」
  • 「採用候補者を“在庫”でなく“資産”として管理しませんか?」
  • 「一度辞退した優秀人材に、数年後に再アプローチできる状態をつくりましょう」

「ATS(選考管理)」ではなく「候補者との長期的な関係管理」を強調することで、他カテゴリSaaSとの差別化がしやすいプロダクトです。OpenWork+1

MyBrand:採用ブランディングとオウンドメディアの基盤

MyBrandは、採用オウンドメディアや採用サイトを構築・運用するCMSです。2024年にリリースされた、比較的新しいプロダクトです。株式会社TalentX+1

特徴は、

  • 企業のストーリーや社員の声をコンテンツとして発信できる
  • MyReferと連携し、オウンドメディアの記事を社内リクルーターへ自動共有できる株式会社TalentX
  • 採用マーケティングの「入口」として、候補者体験を設計できる

営業トークのイメージ

  • 「求人票だけでは、御社で働くイメージが伝わりづらくなっていませんか?」
  • 「社員インタビューや事業ストーリーを“採用の武器”として活用しましょう」
  • 「MyReferと連携すると、オウンドメディアを社内リクルーターの営業資料としても使えます」

RXO・X Agency:SaaS+エージェントのハイブリッド

TalentXはSaaSだけでなく、採用コンサルやハイクラス向けのエージェントサービスも提供しています。株式会社TalentX+1

  • RXO:採用戦略設計~運用まで伴走するコンサル+RPO
  • X Agency:Myシリーズのデータを活用したハイクラス人材紹介

「ツールだけ渡して終わり」ではなく、戦略や運用まで含めて支援できる点は、営業としても提案の厚みを増やしやすいポイントです。

参考URL


営業から見た「売りやすさ」と営業トークのイメージ

SaaS営業として転職するなら、「この商材は売れるのか?」は非常に気になるポイントです。
TalentXの商材は、以下の観点で比較的「売りやすい」部類に入ります。

  • 採用難という“痛み”が分かりやすい領域
  • コスト削減だけでなく、エンゲージメント向上や離職防止という“攻め”の価値もある
  • ツール単体ではなく、「戦略+運用+ツール」のセットで提案できる

典型的な商談フローのイメージ

  1. 採用課題のヒアリング(母集団形成・採用単価・離職率など)
  2. 現在のチャネル構成確認(求人媒体、人材紹介、ダイレクトリクルーティングなど)
  3. 「自社のアセット(社員・候補者DB・コンテンツ)」の活用状況を確認
  4. Myシリーズ全体のコンセプト紹介
  5. 優先課題に応じてMyRefer/MyTalent/MyBrandのどこから始めるかを提案

よくある課題の例

  • 「年々求人媒体の掲載費が上がっているが、応募数は頭打ち」
  • 「内定辞退や早期離職が多く、採用単価が実質高止まりしている」
  • 「人事部だけで採用を頑張っているが、現場の巻き込みが進まない」

MyReferの競合排除トーク

リファラル採用ツールは、複数のSaaSがひしめく競争市場です。aspicjapan.org+1

競合排除トークの軸としては、

  • リファラル専業で築いたノウハウと導入実績
  • アルムナイ採用・新卒リファラルなど、リファラル周辺領域まで広げられる拡張性株式会社TalentX
  • MyTalent・MyBrandとの連携による「採用マーケ全体」の最適化

などが挙げられます。

例えば、

「他社ツールは“社員に求人を一斉配信する仕組み”に留まるケースも多いです。
一方MyReferは、アルムナイ・新卒・ハイクラスまで含めて“つながり”を活かす設計になっているため、長期的に社員のネットワークを資産化できます。」

といった比較は、TalentXらしいトークです。

MyTalent・MyBrandのクロスセルストーリー

MyRefer導入後の課題として多いのが、

  • 「リファラル経由以外の候補者DBがバラバラ」
  • 「採用コンテンツはあるが、点で終わっている」

といった状態です。

ここに対して、

  • 「散らばった候補者データをMyTalentで一元管理し、スコアリングして再アプローチしませんか」
  • 「MyBrandで作ったストーリーを、MyReferで社員にも届け、社内アンバサダーを増やしませんか」

というクロスセルを描けるのが、TalentX営業の面白さです。

参考URL


競合比較と市場ポジション

リファラル採用・採用DXの領域には、複数の競合プレイヤーが存在します。

リファラル採用ツール比較のざっくりイメージ

公開情報をもとにした、ざっくりとしたポジションイメージです。起業ログ+1

カテゴリサービス例特徴のイメージ
リファラル専業型MyRefer, Refcome など社員紹介の仕組み化に特化。アルムナイや新卒リファラルにも強いプロダクトが多い
採用管理+リファラル機能付きHERP Hire などATSがメイン。リファラルは機能の一部として提供されるケースが多い
SNS・コミュニティ型YOUTRUST, Wantedly などSNS色が強く、転職潜在層とのつながり作りが得意

TalentX(MyRefer)は、

  • リファラル領域の「専業×先行プレイヤー」
  • MyTalent・MyBrandと組み合わせることで、リファラルにとどまらない採用DXを提案可能

というポジションです。

採用DX全体で見たときの立ち位置

ATS(選考管理)、人事労務SaaS、タレントマネジメントなどと比較すると、TalentXのポジションは「候補者獲得〜魅力付け〜エンゲージメント」に寄った前工程側です。OpenWork+1

  • SmartHR:入社手続き・労務管理・人事データ基盤
  • カオナビ:人材データ管理・タレントマネジメント
  • TalentX:候補者獲得・採用マーケティング・リファラル採用

という整理にすると、他HR系SaaSとの違いがイメージしやすいはずです。

参考URL


業績・KPIから見るTalentXの成長性

TalentXは2025年3月に東証グロース市場へ上場しており、事業計画や成長戦略の資料が公開されています。Yahoo!ファイナンス+1

公開資料から読み取れるポイントは、概ね次の通りです。

  • 採用DXプラットフォーム「Myシリーズ」を中核に据えたストック型ビジネス
  • 1,000社超の導入企業からのサブスクリプション収益が主軸株式会社TalentX+1
  • リファラルSaaSから「採用マーケティング全体のインフラ」へ事業を拡張中

SaaSらしい指標で見ると、

  • ARR(年間経常収益):契約社数とアップセルの積み上げで成長
  • MRR(毎月の経常収益):Myシリーズの継続利用によるストック収益
  • 解約率:採用状況に左右されるものの、リファラルやタレントプールの価値が定着すれば下がっていく構造

という構造になっています。具体的な数値は決算発表やIR資料から確認しておくとよいです。Yahoo!ファイナンス

営業として重要なのは、

  • 新規契約だけでなく、Myシリーズ内でのクロスセル・アップセル余地が大きい
  • コンサル・RXO・X Agencyなどのサービスも絡めて、LTVを高める戦略がとられている

という2点です。LTV(顧客生涯価値)を伸ばせるSaaSは、営業としても成果を出しやすい環境といえます。

参考URL


TalentXの将来性とリスク要因

将来性を考えるうえでのポジティブ要素は、大きく3つあります。SE Design+3Yahoo!ファイナンス+3株式会社TalentX+3

  1. 採用DX・採用マーケティングという成長市場に位置する
  2. リファラル→タレントプール→ブランディングと、プロダクト拡張余地が大きい
  3. SaaS+コンサル+エージェントを組み合わせた「面での価値提供」ができる

一方で、リスクもはっきり存在します。

  • 採用市況悪化時には、企業の採用投資が抑制される可能性
  • リファラルや採用MA機能のコモディティ化(他ツールとの機能差別化が難しくなる)
  • 急成長による組織負荷やマネジメントの課題

OpenWorkの口コミを見ると、「成長速度は非常に速い」「採用マーケティングの社会的意義に共感した」というポジティブな声がある一方で、残業時間や業務量の多さ、マネジメント面への指摘も見られます。OpenWork+3OpenWork+3OpenWork+3

SaaS転職という観点では、

  • マーケット・プロダクト・ビジネスモデルのポテンシャルは高い
  • その分、組織・人材側にかかる負荷もそれなりに大きい

という「ハイリスク・ハイリターン寄りのSaaSベンチャー」と捉えるのがバランスの良い見方だと思います。

参考URL


評判・口コミから見るリアルな働き方

OpenWorkでのTalentXの総合評価は3点台前半で、20代成長環境への評価は比較的高い一方、残業時間やワークライフバランスへの厳しめのコメントもあります。OpenWork+3OpenWork+3OpenWork+3

代表的な傾向をまとめると、

ポジティブな声

  • リファラル採用という新しい市場を切り開く手応えがある
  • 成長スピードが速く、20代でも大きな裁量を持てる
  • 社長や経営陣のビジョンに共感して入社したというコメントが多い

ネガティブな声

  • 成長に対して組織・人員が追いつかず、業務量が多くなりがち
  • 残業時間が多い、業務の属人化が進んでいるという指摘
  • 中堅層の退職が続き、将来性に不安を感じたというコメントも一部ありOpenWork+1

SaaS営業として転職を考えるなら、

  • 「ベンチャーならではの負荷やカオスさも受け入れた上で、それでもこのプロダクト・市場に賭けたいか」

を自分の軸と照らし合わせて判断する必要があります。

参考URL


営業職から見たキャリア価値・向いている人

TalentXの営業として働く価値は、大きく3つの軸で整理できます。

  1. プロダクト/マーケット軸
    • 採用DX・採用マーケティングという、今後も需要が続く領域の経験が積める
    • リファラル、タレントプール、ブランディングと、採用の上流工程に強くなれる
  2. スキル軸
    • 経営層・人事責任者クラスとの商談が多く、BtoBエンタープライズ寄りの提案力が身につく
    • 戦略・運用・ツールをセットで売るため、コンサル的な問題解決力が鍛えられる
  3. キャリア軸
    • 他のHRテックSaaSや、人事側へのキャリアチェンジにも展開しやすい
    • マーケティング発想のセールスとして、SaaS全般に通用しやすい素地がつくれる

一方で、

  • 安定した大手SaaSで腰を据えて働きたい
  • ワークライフバランスを最優先したい

という方には、ギャップが出やすい可能性があります。口コミからも、残業時間や負荷についてのコメントは事前に目を通しておくことをおすすめします。OpenWork+1

向いていそうな人のイメージ

  • 人材・採用領域に興味があり、企業の採用課題に深く踏み込みたい人
  • 「営業だけ」でなく、採用戦略やマーケティングの話をするのが好きな人
  • 変化の速い環境で、自分の営業スタイルを磨きたい人

参考URL


まとめ:TalentXは20〜30代営業にとって「投資に見合う」転職先か

ここまで見てきた通り、TalentXは

  • 採用DX・採用マーケティングという伸びる領域で
  • リファラル採用SaaSの先行プレイヤーとして
  • Myシリーズという複数プロダクトを武器に成長している上場SaaS企業

です。OpenWork+3株式会社TalentX+3Yahoo!ファイナンス+3

その一方で、

  • 成長スピードに対して組織の整備は道半ば
  • 残業時間や業務負荷については口コミでも賛否が分かれる

という、「ハードだがリターンも大きい」タイプの環境です。OpenWork+1

SaaS転職を検討する20〜30代営業職の視点では、

  • 「採用DX・採用マーケティング領域でキャリアを積みたい」
  • 「プロダクトと市場の伸びしろに賭けたい」
  • 「ベンチャー的な負荷も受け入れて、その分成長したい」

と感じる方にとっては、TalentXは十分に“投資に見合う”選択肢になり得ます。

逆に、

  • 働き方の安定やワークライフバランスを最優先したい
  • 組織体制が整った大手SaaSでキャリアを積みたい

という方は、他のHRテック大手や総合SaaS企業も含めて比較検討した方が良さそうです。

この記事をベースに、

  • 「TalentX年収・評価制度まとめ」
  • 「他HRテックSaaSとの比較記事」

などへ内部リンクを張ることで、読者が自然と次の情報に進める導線も作れると思います。

参考URL

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