トヨクモの将来性とプロダクトを徹底解説|SaaS営業が見る成長性と転職価値

トヨクモの将来性とプロダクトを解説する記事用アイキャッチ画像。左側に「トヨクモの将来性とプロダクトを徹底解説」「20〜30代営業職向け・企業理解と転職判断のため」と日本語テキスト、右側にオフィスビルとSaaSの成長グラフを描いたフラットデザインのイラスト。
目次

トヨクモとは?事業内容とSaaS企業としての特徴

「トヨクモは聞いたことあるけれど、何をしている会社なのかはよく分からない」という方は多いと思います。
まずは会社の全体像から押さえていきます。

トヨクモは、「すべての人を非効率な仕事から解放すること」をミッションに掲げるSaaS企業です。法人向けクラウドサービスを軸に、

  • 安否確認サービス
  • kintone連携サービス群
  • スケジューラー
  • ナレッジ管理SaaS「NotePM」

といった複数のクラウドを展開しています。トヨクモ株式会社+1

もともとはサイボウズの100%子会社として設立され、その後MBOを経て独立。2021年には東証グロース市場に上場しており、10年以上にわたり安否確認とkintone連携というニッチ領域で実績を積み上げてきた会社です。トヨクモ株式会社

沿革を見ると、2011年に安否確認サービス、2012年以降はkintone連携サービスを次々とリリースし、2021年の上場、2023年のトヨクモクラウドコネクト設立、2025年1月のNotePM運営企業(プロジェクト・モード)子会社化など、SaaSポートフォリオ拡張の動きがはっきり見えます。トヨクモ株式会社+2Yahoo!ファイナンス+2

営業職目線で見ると、「防災×BCP」「kintoneエコシステム」「ナレッジ管理」と、比較的“固め”で業務寄りのテーマを扱うことが特徴です。派手さはないものの、景気に振られにくい業務領域を押さえていると言えます。

参考URL
トヨクモ 会社情報:https://www.toyokumo.co.jp/aboutus
トヨクモ IR 事業戦略:https://www.toyokumo.co.jp/ir/strategy


トヨクモの主力プロダクトと特徴

次に、「トヨクモのプロダクトが何をしているのか」を整理します。ここが分かると、「自分が何を売るのか」がイメージしやすくなります。

安否確認サービス2

トヨクモを代表するのが、企業向け安否確認システム「安否確認サービス2」です。
地震・津波・特別警報などと連動して自動で安否確認メールを配信し、従業員の回答を自動集計できるクラウドサービスです。トヨクモ 安否確認サービス2+2Yahoo!ファイナンス+2

特徴は以下の通りです。

  • 気象庁の情報などと連動し、自動配信できる
  • 回答状況をリアルタイムで一覧確認できる
  • 掲示板・グループメッセージ機能で対策指示まで出せる
  • 月額6,800円〜と中小〜中堅企業でも導入しやすい価格帯

2024年時点で、契約社数は3,500社超と公表されており、ITreviewの安否確認システム部門で「Leader」を18期連続受賞するなど、満足度と認知度の両面で高い評価を獲得しています。トヨクモ株式会社+1

kintone連携サービス群

2つ目の柱が、サイボウズの「kintone」と連携するクラウドサービス群です。
代表的なサービスとしては、トヨクモのkintone連携サービス+2トヨクモのkintone連携サービス+2

  • FormBridge:Webフォームからkintoneにデータを自動登録
  • kViewer:kintoneのデータをWebページとして公開
  • kMailer:kintoneのデータを元に一斉メール配信
  • PrintCreator:kintoneのデータから帳票や見積書を自動生成
  • DataCollect / kBackup などのデータ連携・バックアップ系
  • TOYOKUMO Scheduler:スケジュール共有と日程調整を行うスケジューラー

イメージとしては、「kintoneを業務システム並みに便利にする周辺SaaS群」です。
1つ導入するだけでも便利になりますが、複数組み合わせることで“ノーコードWebシステム”として活用できるのが強みです。Yahoo!ファイナンス

NotePM(ナレッジ管理SaaS)

2025年にトヨクモグループ入りしたのが、社内Wiki・ナレッジ管理SaaS「NotePM」です。NotePM+2トヨクモ株式会社+2

NotePMの主な特徴は以下です。

  • マニュアル・ノウハウ・議事録など“文章のナレッジ”を一元管理
  • 添付ファイルの中身まで含めた強力な全文検索
  • テンプレート・Markdown対応で、誰が書いても読みやすいドキュメントにできる
  • アクセス権限・履歴管理など、企業利用を前提とした設計

料金は、例えば「プラン25」で月額15,000円(編集ユーザー25名・閲覧ユーザー75名・250GB)など、中小〜中堅企業でも導入しやすい水準です。Kipwise+2narekan.info+2

トヨクモのプロダクト構成イメージ

カテゴリサービス例ターゲット課題
防災・BCP安否確認サービス2災害時の安否確認・事業継続
業務プラットフォーム拡張FormBridge / kViewer / kMailer / PrintCreator / Schedulerkintoneの機能拡張・業務自動化
ナレッジ管理NotePMマニュアル・ノウハウの属人化解消

参考URL
安否確認サービス2 公式サイト:https://www.anpikakunin.com
トヨクモのkintone連携サービス一覧:https://www.kintoneapp.com/services
トヨクモ 製品一覧:https://www.toyokumo.co.jp
NotePM 公式サイト:https://notepm.jp


営業目線で見る「売りやすさ」と営業トークのイメージ

転職を考えるうえで、「この商材、自分に売れるのか?」は重要なポイントです。
ここでは、各プロダクトの営業イメージを簡単に描いてみます。

安否確認サービス2の提案トークと競合排除

安否確認システムは、近年ほとんどの中堅以上の企業で導入済み、あるいは検討中と言われるほど普及しています。ITツール・Webサービス比較サイト| STRATE[ストラテ]+2Aspic Japan+2

よくある提案シーン

  • BCP対策を強化したい総務部・人事部
  • 本社が首都圏にあり、地震・豪雨などのリスクが高い企業
  • すでに何らかの“連絡網”はあるが、運用負荷や訓練で困っている企業

提案トークの例

  • 「御社は何分以内に、全社員の安否状況を把握したいですか?」
  • 「現在の安否確認フローを、実際の災害時に回せるイメージはありますか?」
  • 「お手持ちの連絡網だと、“誰が未回答なのか”を集計するのに時間がかかりませんか?」

その上で、トヨクモの安否確認サービス2の特徴を紐づけていきます。

  • 自動配信+自動集計 → 担当者の負荷を大幅に削減
  • 掲示板・グループチャット → 単なる安否確認ではなく“その後の対策指示”までカバー
  • 大規模一斉訓練でも安定稼働した実績 → システムとしての信頼性アピールYahoo!ファイナンス+1

競合排除の切り口

安否確認サービスは、セコム・ALSOK・NTT系など大手も多い領域です。ビジトラ+2FitGap+2

  • 大手セキュリティ系:
    • 強み:ブランド力・大企業実績
    • 弱み:中堅〜中小企業にはオーバースペック・高価格になりがち
  • トヨクモ:
    • 強み:中堅〜中小企業まで含む幅広いレンジで導入しやすい価格とUI、ITreviewでの高評価

「大企業志向のサービスに比べて、価格・運用のしやすさ・UIで中堅〜中小企業にもフィットしやすい」というポジションで語りやすいです。

kintone連携サービスの営業トークとアップセル戦略

kintone連携サービスは、「既にkintoneを使っている企業」に対しての提案が中心になります。

よくあるハマり方

  • kintoneでフォームを作ったが、外部公開やWebフォーム連携が弱い
  • kintoneのデータを帳票化するのにExcel作業が発生している
  • kintone×メール配信を手作業で行っている

提案トークの例

  • 「今、kintoneをもっと“攻めの業務ツール”として使えている実感はありますか?」
  • 「このExcel作業、kintone連携サービスで自動化できたら、何時間浮きそうですか?」
  • 「Webフォームからの申し込み〜kintone登録〜自動返信メールまで、一気通貫で回せたら便利ですよね。」

ここでは「1サービスからスモールスタートし、効果が出たら他サービスにも広げる」というアップセル戦略が組み立てやすいのがポイントです。

NotePMの営業トークと導入効果

NotePMは、社内ナレッジやマニュアルが散在している企業に刺さる商材です。

典型的な課題例

  • 新人が「誰に聞けばいいか分からない」状態になりがち
  • マニュアルがExcel/PowerPointでフォルダに眠っている
  • Slack・Teams・メールに情報が流れていき、検索しても出てこない

提案トークの例

  • 「同じ質問に何度も答えている時間、どのくらい発生していますか?」
  • 「“あの資料どこ?”で探す時間を、月に何時間くらい使っていそうですか?」
  • 「NotePMなら、“検索1回で解決”できる状態を一緒に作れます。」

ナレッジマネジメント市場は、2023年時点で約4,000億円規模とされ、24〜25年にかけても拡大が続くと予測されています。
成長市場に乗ったプロダクトであることは、営業としてもポジティブな要素です。

参考URL
安否確認サービス2 提案資料例(ソフトバンク):https://tm.softbank.jp/content/dam/common/services/mobile/partner/pdf/toyokumo-anpikakunin/toyokumo-anpikakunin-proposal.pdf
安否確認サービス 比較記事(ASPIC):https://www.aspicjapan.org/asu/article/1224
安否確認システム比較記事(Bizトラ):https://bizitora.jp/topics/gl-safety-confirmation-system-compare/
ナレッジマネジメント市場解説(BOXIL):https://boxil.jp/mag/a8647/


トヨクモのビジネスモデルと収益構造

トヨクモは典型的なサブスクリプション型SaaS企業です。
売上の中心は、月額・年額の利用料=ストック収益で構成されています。Yahoo!ファイナンス+1

IRでは、以下の指標を重視していると明言しています。

  • 月次売上
  • MRR / ARR(経常収益)
  • チャーンレート(解約率)
  • 有償契約数
  • LTV(顧客生涯価値)

これらはSaaS企業の“教科書的な”KPIであり、まさにストックビジネスとしての成長にフォーカスしていることが分かります。トヨクモ株式会社

また、IRの事業戦略では「広告宣伝費+減価償却費+のれん償却費+営業利益」を“本業収益力(稼ぐ力)”として開示するとしており、テレビCMや交通広告などブランド投資と、M&A(NotePMの子会社化など)を組み合わせた成長戦略を取っているのが特徴です。

営業職としては、

  • 契約後も解約されにくい(チャーンが低い)サービスを売っている
  • 1社あたりのLTVが大きくなる構造
  • 既存顧客へのクロスセルが設計しやすい

という点で、「売りっぱなしではなく積み上がっていくビジネス」を担当できるイメージを持っておくとよいと思います。

参考URL
トヨクモ IR 事業戦略(KPI解説):https://www.toyokumo.co.jp/ir/strategy
トヨクモ 決算短信(2024年12月期):https://www.toyokumo.co.jp/ir


業績推移と成長ドライバー

「将来性」を語るうえで、業績の伸びは避けて通れません。
トヨクモは上場後も高い成長率を維持している数少ないSaaS銘柄の一つです。

2024年12月期の個別業績を見ると、Yahoo!ファイナンス+1

  • 売上高:31.22億円(前年比+28.3%)
  • 営業利益:11.73億円(前年比+34.1%)
  • 当期純利益:8.52億円(前年比+35.0%)

と、売上・利益ともに高い成長率を維持しつつ、営業利益率も30%台という高水準です(決算短信の数値から算出)。連結ベースでは、2025年12月期に売上高46億円、営業利益14億円を見込む業績予想も開示されています。Yahoo!ファイナンス

成長ドライバーとして見える要素

  • 安否確認サービス2の契約社数拡大(一斉訓練の実施規模拡大)Yahoo!ファイナンス+1
  • kintone連携サービス群のアップセル・クロスセル
  • トヨクモスケジューラーなど新プロダクト
  • NotePMの子会社化によるナレッジ管理領域への拡大

特に、防災・BCP領域とナレッジ管理領域は、市場自体の成長性が高く、安定的な需要が見込める分野です。
「SaaSとしての伸び」と「市場自体の伸び」が両方期待できるのは、営業職から見ても安心材料になるでしょう。

参考URL
トヨクモ 決算短信(2024年12月期):https://finance.yahoo.co.jp/quote/4058.T/financials
トヨクモ IR情報トップ:https://www.toyokumo.co.jp/ir


市場環境と業界トレンド

トヨクモの将来性を判断するには、「市場全体の伸び」もセットで見る必要があります。

安否確認システム市場

安否確認システムは、東日本大震災以降、企業のBCP意識の高まりとともに導入が急速に進んだ領域です。
ある調査では、従業員数300名超の企業では8割以上が安否確認システムを導入しているとされており、特に大企業中心に普及が進んでいます。ITツール・Webサービス比較サイト| STRATE[ストラテ]+1

一方で、中小〜中堅企業ではまだ導入余地が残っており、価格・運用のしやすさを武器に新規導入を狙えるフェーズと言えます。
各種比較記事でも、安否確認サービス2はセコム・NTT系サービスなどと並ぶ主要製品として継続的に取り上げられています。Yahoo!ファイナンス+3Aspic Japan+3ビジトラ+3

ナレッジマネジメント市場

ナレッジマネジメントツール市場は、リモートワークの定着や人材流動性の高まりを背景に、世界的にも成長が続いています。
調査によると、SaaS型ナレッジマネジメントツールの市場は2023年時点で約4,000億円規模、2025年には5,000億円超まで拡大すると予測されています。Straits Research+3BOXIL+3Genspark+3

NotePMは、

  • マニュアル・手順書
  • FAQ・ナレッジ
  • 社内Wiki

など「文章での情報共有」に特化したプロダクトとして位置付けられており、日本企業の実務に馴染みやすいUIが評価されています。

トヨクモとしては、既存の業務効率化SaaS(安否確認・kintone連携)と、ナレッジ管理(NotePM)を組み合わせることで、「非IT企業のバックオフィスDXを総合的に支援するグループ」へと進化していくシナリオが描きやすい状況です。

参考URL
安否確認システム導入率(STRATE):https://strate.biz/safety_confirmation/c_market-size-8/
安否確認システム市場・比較記事:
https://www.aspicjapan.org/asu/article/1224
https://www.itreview.jp/categories/safety-confirmation
ナレッジマネジメント市場解説:
https://boxil.jp/mag/a8647/
https://it-trend.jp/knowledge_management/article/25-4724


競合比較から見るトヨクモのポジション

ここでは、ざっくりと競合との比較イメージを整理します。

安否確認サービス領域の競合

代表的な競合としては、

  • セコム安否確認サービス(セコム)
  • ALSOK安否確認サービス
  • NTTグループの安否確認系サービス
  • 各種ITベンダー提供の安否確認システム

などがあります。FitGap+3ビジトラ+3Aspic Japan+3

ざっくり比較イメージ

領域トヨクモ(安否確認サービス2)大手セキュリティ系
ターゲット中堅〜大企業まで幅広く特に大企業向けが強い
価格帯比較的導入しやすい高価格になりやすい
UI/UXWebサービスらしい軽快さ堅牢だがややシステム感強め
機能安否+掲示板+グループチャット安否+周辺サービス連携
市場評価ITreviewで高評価・Leader連続受賞ブランド力・信頼性が高い

「大企業向けのセキュリティブランド」vs「クラウドネイティブで使いやすい安否確認SaaS」という構図で、トヨクモの立ち位置が見えてきます。Yahoo!ファイナンス+1

ナレッジ管理領域でのNotePMのポジション

ナレッジ管理では、

  • Confluence
  • Notion
  • SharePoint
  • 国産ナレッジツール各種

など多くの競合が存在します。

NotePMの強みは、

  • 日本企業の業務フローに合わせた「マニュアル・手順書」向き設計
  • テンプレートとMarkdownで文書を整えやすい
  • 中小〜中堅企業でも導入しやすい価格帯

といった“現場に馴染みやすいナレッジツール”という点です。
海外製ツールと比べて、「英語UIがネックになる」「多機能すぎて定着しない」といった問題が起こりにくいのは、大きな差別化ポイントだと感じます。

参考URL
安否確認サービス比較(Bizトラ):https://bizitora.jp/topics/gl-safety-confirmation-system-compare/
安否確認システム比較(ITreview):https://www.itreview.jp/categories/safety-confirmation
NotePM 特徴・評判まとめ記事:
https://www.narekan.info/guide/notepm/
https://notepm.jp/blog/29285


トヨクモの将来性と成長シナリオ

ここまでの情報を踏まえて、「トヨクモの将来性」を仮説ベースで整理します。

成長が期待できるポイント

  1. ニッチかつ重要度の高い領域を押さえている
  2. SaaSらしいストック収益と高い利益率
    • 売上高+2〜3割成長
    • 営業利益率30%前後
      といった水準を維持しており、キャッシュ創出力が高いビジネスモデルです。Yahoo!ファイナンス+1
  3. NotePM子会社化によるポートフォリオ拡大
    • 既存顧客へのクロスセル
    • グループ全体としての“業務効率化SaaSパッケージ”化
      といったシナジーを期待できます。トヨクモ株式会社+2NotePM+2
  4. 広告・M&Aを組み合わせた攻めの投資姿勢
    • TVCM・交通広告などでブランド強化
    • NotePMの買収などM&Aも活用
      成長投資と利益確保のバランスを意識した戦略がIRに明記されています。トヨクモ株式会社+1

意識しておきたいリスク要因

一方で、以下のようなリスクもあります。

  • 安否確認・kintone連携など、特定領域への依存度が高い
  • 競合も多く、機能のコモディティ化が進む可能性
  • 人材獲得競争(特にエンジニア・PdM)が激しい
  • NotePM買収に伴うのれん償却や統合作業のリスク

SaaS企業全般に言えることですが、「解約率が上がる」「競合との価格競争が激化する」といった事態になった場合、成長率・利益率の両面でプレッシャーがかかります。
その意味で、IRがチャーンレート・LTVを重視しているのは納得感があります。トヨクモ株式会社+1

参考URL
トヨクモ IR 事業戦略:https://www.toyokumo.co.jp/ir/strategy
NotePM 販売総代理店化・子会社化リリース:
https://www.toyokumo.co.jp/2025/02/03/20250203-NotePM
NotePM トヨクモグループ参画のお知らせ:https://help.notepm.jp/hc/ja/articles/42116526189337


トヨクモで働く営業職のキャリア価値

最後に、「営業としてトヨクモに転職する価値」を整理します。

募集ポジションと想定される動き方

公式採用サイトやOpenWorkの求人情報を見ると、エンジニア職の求人が目立つものの、法人向けクラウドサービスを扱う会社である以上、今後もセールス・CSポジションは一定数存在すると考えられます。トヨクモ株式会社+2OpenWork+2

営業ポジションに入った場合、例えば以下のような動き方が想定されます。

  • 安否確認サービス2の新規導入提案
  • kintone導入済み顧客への連携サービス提案(アップセル・クロスセル)
  • NotePMを含めたグループ横断の提案

プロダクト数が多いため、「単一商材を売り切る」というより、顧客課題を見ながら最適な組み合わせを提案するプリセールス寄りのスタイルになりやすいと想像できます。

年収レンジと働き方のイメージ

OpenWork上のクチコミ・求人情報を見ると、エンジニアや社内SEで年収700〜900万円台のレンジの求人が掲載されており、「給与レベルは比較的高め」という声が見られます。

また、あるクチコミでは、

  • 業務が合理化されており、無駄な仕事が少ない
  • 年功的な昇給カーブを描きやすい
  • 有給消化率が高く、残業は月30時間前後

といったコメントも見られます(あくまで一部社員の声であり、部署・時期によって差はある点には注意が必要です)。OpenWork

営業職としては、

  • ある程度高い単価のSaaSを扱う
  • ストック収益型のため、継続的な契約維持が評価につながる
  • プロダクト数が多く、提案の幅が広い

という意味で、「SaaS営業としての総合力を磨きやすい環境」と言えそうです。

身につくスキルと次のキャリア

トヨクモで営業として働くことで、例えば以下のようなスキルは身につきやすいと考えられます。

  • 防災・BCP・バックオフィスDXに関するドメイン知識
  • kintoneエコシステムやノーコード開発の知識
  • サブスクSaaSのKPI(MRR/ARR、チャーン、LTV)に基づく営業の考え方
  • 単一商材ではなく、ポートフォリオを組み合わせて提案するスキル

これらは、将来的に

  • 他のSaaS企業(タレマネ、人事SaaS、業務基盤SaaSなど)
  • SIerからSaaS側へのキャリアチェンジ
  • カスタマーサクセス・BizDevへのシフト

といったキャリアにも転用しやすいスキルセットです。

参考URL
トヨクモ 採用情報:https://careers.toyokumo.co.jp
トヨクモ OpenWork 口コミ・求人:https://www.openwork.jp/company.php?m_id=a0C10000014BgP7


他SaaS企業と迷う場合の比較軸

もしあなたが「トヨクモ以外のSaaS企業も検討している」のであれば、以下のような観点で比較してみると整理しやすくなります。

  • 商材のテーマ(防災・バックオフィスDX・人事・会計・マーケなど)
  • 1社あたりの案件規模/提案の難易度
  • 新規開拓中心か、既存深耕中心か
  • ポートフォリオ(単一プロダクト vs 複数プロダクト)
  • マーケットの成長性と飽和度

トヨクモは、

  • テーマ:防災・BCP、業務効率化、ナレッジ管理
  • 案件規模:中堅〜大企業中心だが、中小企業もカバー
  • スタイル:新規+既存クロスセルの両方
  • 市場:ニッチだが、長期的な需要が続きやすい領域

というポジションにあります。
「営業として、ドメイン知識を積み上げながら腰を据えてSaaSキャリアを築きたい」というタイプには、相性が良い企業だと感じます。


まとめ|トヨクモは20〜30代SaaS営業の転職先としてアリか?

最後に、この記事のポイントを簡単に整理します。

  • トヨクモは、安否確認サービス2・kintone連携サービス・NotePMなど、業務寄りで堅実なSaaSを展開する企業
  • 売上・利益ともに高い成長率と利益率を維持しており、ストック収益モデルとしての“強さ”が数字にも表れている
  • 市場環境としても、防災・BCP領域とナレッジ管理領域は、長期的に需要が見込める成長分野
  • 営業としては、「複数プロダクトを組み合わせて提案する」「ストック収益を積み上げる」タイプのSaaS営業スキルが磨かれる
  • 一方で、特定領域への依存度や競合の多さなど、リスクもゼロではない

結論としては、

「安定感のあるニッチ市場でSaaS営業の基礎〜応用をしっかり積みたい」
「派手さよりも、着実に積み上がるビジネスを担当したい」

というタイプの20〜30代営業職にとって、トヨクモは“十分に転職検討する価値がある”企業と言えます。

逆に、

  • BtoC寄りのプロダクトをやりたい
  • マーケティングテックや広告SaaSのような派手な領域をやりたい

という志向が強い場合は、他のSaaS企業も併せて検討した方がよいかもしれません。


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