ユーザベースとは?事業内容とビジネスモデルの全体像
ユーザベースは、「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」というパーパスを掲げて、経済情報インフラを軸に複数のサービスを展開する企業です。主な事業は、SaaS型の経済情報プラットフォーム群(スピーダ=旧SPEEDA系プロダクト)と、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」に代表されるメディア・コミュニティ事業です。uzabase.com+1
2022年時点の会社概要資料では、
- 連結ARR:約135億円
- うちSaaS ARRが約110億円
- サブスクリプション売上比率:約76%
といった数字が示されており、収益の大半をストック型の継続課金で稼ぐビジネスモデルになっていることが分かります(いずれも2022年時点のデータ)。uzabase.com
SaaS事業側では、
- 企業・業界データベースを中心とした「スピーダ」
- スタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL」
- BtoBマーケティングを支援する「FORCAS」
- エキスパートとのインタビューを提供する「Speeda Expert Research」
などを展開し、事業戦略・顧客戦略・組織戦略といった企業の意思決定を情報面から支えるポジションを狙っています。SPEEDA+2uzabase.com+2
一方でNewsPicks事業は、日本最大級のビジネス系ニュースメディアとして、有料会員・広告・法人向け学習サービスなど複数の収益源を持ち、SaaS事業とのシナジー強化が経営方針として明示されています。uzabase.com+1
2022年末にはカーライル・グループによるTOBを受け入れ、2023年2月に東証グロース市場を上場廃止。非公開化によって長期視点での投資と事業改革を進め、そのうえで3〜5年以内の再上場を目指す方針が示されています。マイクロCMSファイル+2uzabase.com+2
営業職視点で見ると、「経済情報インフラ×サブスクSaaS」という比較的ニッチかつ高付加価値なポジションを取りながら、NewsPicksという“表の顔”を持つ少しユニークな企業だと捉えるとイメージしやすいです。
参考URL
・ユーザベース 事業・サービス概要:https://www.uzabase.com/en/services/
・ユーザベース 会社概要・IR資料(2022 Company Profile):https://www.uzabase.com/pdf/investor-kit/jp_company_profile_220804.pdf
・TOBと再上場ロードマップ解説記事:https://www.uzabase.com/jp/journal/230823-roadmap-to-re-ipo
・カーライルによる買収に関するニュース:https://www.marketscreener.com/quote/stock/UZABASE-31637100/news/The-Carlyle-Group-Inc-NasdaqGS-CG-completed-the-acquisition-of-Uzabase-Inc-from-Ryosuke-Niino-42618548/
スピーダ(SPEEDA)を中心とした主力プロダクトの特徴
ユーザベースのSaaS事業は、2024年以降「スピーダ(Speeda)」ブランドに再編されました。SPEEDA、INITIAL、FORCASなど複数あったプロダクト群を「スピーダ」という共通ブランドで束ね、顧客にとって“分かりやすい一つのソリューション”として提供するのが狙いです。uzabase.com
スピーダ:企業・業界・市場を一気通貫で調べられる経済情報SaaS
スピーダは、
- 1,000万社以上の企業データ
- 業界レポート・市場規模データ
- ニュース・M&A・投資家情報
などをワンストップで検索・分析できる経済情報プラットフォームです。日本・アジア企業に強く、特に上場・未上場を含む企業の財務データと業界トレンドの両方を横串で調べられる点が特徴です。SPEEDA+2SPEEDA+2
よくあるユースケース(一部)
- 事業会社の経営企画:新規事業・中期経営計画の市場リサーチ
- 投資銀行・ファンド:M&A候補企業のスクリーニング・バリュエーション
- コンサル:業界分析・競合分析・クライアント提案用資料作成
営業としては、「四半期ごとに同じような“業界調査→パワポ作り”をしているお客さん」の工数をどれだけ削減できるか、という目線で価値を語れるプロダクトです。
営業トーク例(イメージ)
- 「今、業界レポートを作るのに毎回3〜5営業日かかっていませんか?スピーダなら、必要な企業リストと業界のマクロ情報を、1〜2時間でたたき台まで出せます。」
- 「決算説明資料や有報を1社ずつ見るのではなく、スピーダで主要プレーヤーを一括比較して、KPIや成長率の違いをその場で示せます。」
INITIAL:スタートアップ情報プラットフォーム
INITIALは、国内外スタートアップの資金調達・株主構成・ピッチ情報などを集約したデータベースです。スタートアップ投資、CVC、事業開発担当などが、
- 有望スタートアップのリストアップ
- 協業・出資候補の探索
に活用しています。uzabase.com+1
FORCAS:BtoBマーケ・インサイドセールスを支えるターゲティングSaaS
FORCASは、BtoB企業向けの「ターゲット企業リスト作成」「ABM(アカウントベースドマーケ)」を支援するツールです。自社の受注データや顧客傾向と、日本企業の属性情報を掛け合わせ、勝ちやすいセグメントを見つけ出す使われ方をします。uzabase.com
営業トークのイメージ
- 「“勘と経験”で作っていたターゲットリストを、データで再定義しませんか?」
- 「過去受注企業に似た企業群を自動で抽出することで、インサイドセールスの架電リスト精度を上げられます。」
Speeda Expert Research・エキスパートネットワーク
Speeda Expert Researchは、業界のプロフェッショナルへのインタビューや調査をアレンジするリサーチ支援サービスです。uzabase.com+2SPEEDA+2
特徴のイメージ
- 上場・未上場企業の元役員、現場マネージャーなどへの1on1インタビュー
- デスクリサーチだけでは分からない“現場の当たり前”を補完
- M&A、海外進出、新規事業テーマの仮説検証に活用
競合排除トーク例
- 「定量データはどのツールでも集められますが、“なぜこのKPIになっているのか”を説明できるのは、人からの一次情報だけです。」
- 「海外のニッチ市場は、公開情報だけだとどうしても解像度が低くなります。現地の業界経験者に聞けるのがSpeeda Expert Researchの強みです。」
参考URL
・スピーダ(SPEEDA)公式サイト:https://asia.ub-speeda.com/en/
・Speeda Expert Research 紹介:https://www.uzabase.com/en/info/speeda-launches-expert-research-services-in-asean/
・Uzabase Services(各サービス一覧):https://www.uzabase.com/en/services/
スピーダの競合比較とポジション
スピーダが属する「企業・業界データベース」「経済情報SaaS」は、海外・国内ともに強力なプレーヤーが存在します。
転職検討者としては、どんなサービスと同じ土俵で戦っているのかを押さえておくと、プロダクトの解像度が一気に高まります。
代表的な競合イメージは、以下のようなサービスです。
- Bloomberg Terminal
- Refinitiv Eikon(旧Thomson Reuters Eikon)
- S&P Capital IQ / FactSet などのグローバル企業データベンダー
- 日経NEEDS など日本企業情報に強い国内データベース
それぞれ得意領域が違うため、「誰に、どんな用途で使われやすいか」を整理すると次のようなイメージになります。
| 項目 | スピーダ | Bloomberg / Eikon | S&P Capital IQ / FactSet | 日経NEEDS など国内DB |
|---|---|---|---|---|
| 主なユーザー | 事業会社の経営企画・新規事業、コンサル、金融機関 | トレーダー、アナリスト、投資銀行 | 投資銀行、PEファンド、リサーチ部門 | 日本企業のIR・アナリスト、金融機関 |
| 得意領域 | 日本・アジア企業/業界構造/市場分析 | マーケットデータ、リアルタイム情報 | グローバル企業の財務・バリュエーション | 日本企業の財務・株価・開示情報 |
| 提供価値 | 「どの市場でどう戦うか」を考えるための業界・企業分析 | リアルタイムの価格・ニュースで投資判断を支援 | M&Aや投資のための詳細な企業分析 | 日本株投資・企業分析の基礎データ |
| 特徴的な強み | 日本・アジア企業のカバレッジ、業界レポート、UI/UX | 圧倒的なマーケットデータ量 | グローバル上場企業の網羅性 | 日本企業の時系列データの厚み |
ざっくり言うと、
- Bloomberg / Eikon
→ マーケットデータとニュースに強く、トレーディングや投資判断の“今この瞬間”に強いツール。 - Capital IQ / FactSet
→ グローバル上場企業の財務・バリュエーションに強く、M&Aや投資銀行業務でよく使われる。 - 日経NEEDS など国内DB
→ 日本企業の開示情報・財務・株価といった「数字」を歴史的にしっかり追えるツール。
これに対してスピーダは、
- 日本・アジア企業の事業構造や業界構造の解像度
- 業界レポートやトレンド解説を含めた**「なぜこの数字なのか」まで踏み込んだ情報**
- 調査〜パワポ作成までを意識したUI/UXの分かりやすさ
といったポイントで勝負しているイメージです。
営業トークでの差別化の切り口
具体的な営業・競合排除トークに落とすと、例えば次のようなイメージになります。
- 「Bloomberg はマーケットデータには最強ですが、事業会社の新規事業検討や中期計画レベルの“業界構造理解”には情報が過剰なことも多いです。スピーダなら、意思決定に必要な業界レポートと企業データにフォーカスして、調査時間を短縮できます。」
- 「Capital IQ や FactSet はグローバル上場企業の分析に非常に強い一方で、日本・アジアの未上場企業やニッチ業界の情報は薄くなりがちです。スピーダは、国内外の未上場企業やスタートアップも含めて横串で比較しやすいのが強みです。」
- 「日経NEEDS は日本企業の開示情報を時系列で追うには最適ですが、“どの市場が伸びているか”“競合がどの戦略で戦っているか”までは見えにくいことがあります。スピーダでは、数値に加えて業界レポートやトレンド分析で背景まで整理されています。」
転職希望者の目線で言うと、
「どのツールと比較される前提で提案するのか」 を理解しておくと、商談のイメージがかなりリアルになります。
単に「情報量が多いツールです」ではなく、
- 競合ツールが得意な領域
- スピーダが勝てるユースケース
- スピーダでは逆に勝ちづらいシーン
まで整理しておけると、入社後の提案の質も上がりやすいはずです。
参考URL
・SPEEDA 機能紹介ページ:https://asia.ub-speeda.com/en/features/
・SPEEDA 特長紹介(業界レポート・UI など):https://asia.ub-speeda.com/en/
・SaaS事業・サービス一覧(競合とのポジション把握用):https://www.uzabase.com/en/services/.000010548.html
NewsPicks・コミュニティ事業とSaaSとのシナジー
NewsPicksは、国内外100以上のメディアから厳選したニュースと、独自のオリジナル記事・動画を提供する経済ニュースメディアです。専門家・経営者によるコメントがつく「コメント機能」や、コミュニティ的な議論の場としての機能を持っています。uzabase.com
ユーザベースは、
- SaaS事業(スピーダ等)
- NewsPicks事業
を「同じ経済情報基盤を共有する2つの柱」と位置づけ、データやコンテンツのシナジーを経営方針として明記しています。uzabase.com+1
営業職の観点では、NewsPicksは以下のような役割を果たします。
- スピーダなどSaaSプロダクトの“認知の母集団”を広げる
- 企業の経営層・意思決定者との接点をつくる
- イベントや特集企画を通じたリード獲得チャネルになる
「NewsPicksでテーマに触れた読者が、その後スピーダ等のSaaSに流入する」というストーリーが、会社資料やインタビューの中でも語られています。uzabase.com+1
営業トークのイメージ
- 「NewsPicksの特集やイベントで課題意識を高めた上で、スピーダ等のプロダクトで具体的なソリューションをご提案します。」
- 「メディアとSaaSを両方持っているからこそ、単なる“ツール導入”で終わらず、啓蒙〜導入〜活用定着まで一気通貫で支援できます。」
参考URL
・ユーザベース Company Profile(NewsPicks事業説明):https://www.uzabase.com/pdf/investor-kit/jp_company_profile_220804.pdf
・Uzabase Services(NewsPicks 事業含む):https://www.uzabase.com/en/services/
業績推移とSaaS指標から見る成長性
公開されている直近の詳細な業績データは、上場企業時代のIR資料が中心になりますが、それでも成長の方向性を読み解くことはできます。
2022年のCompany Profileによると:uzabase.com
- 連結ARR:135億円
- うちSaaS ARR:約110億円
- ARR成長率:前年同期比+28%
- SaaSプロダクト(SPEEDA、INITIAL、FORCAS、AD/NPなど)は20〜60%台の高い成長率
といった数値が示されています。
また、サブスクリプション売上比率が約76%と高く、ストック収益モデルへのシフトがかなり進んでいたことも確認できます。
成長ストーリーとしては、
- SPEEDAを核に、INITIAL・FORCAS・Expert Researchなど関連プロダクトを追加
- 各プロダクトのARRを積み上げる形でSaaS事業全体のARRが拡大
- NewsPicks事業のマーケ投資と組み合わせ、トップライン成長を優先
という方針が資料から読み取れます。uzabase.com+1
非公開化後は詳細な四半期決算は開示されていませんが、サステナビリティレポートや経営インタビューでは、
- カスタマーサクセスの強化
- プロダクト名の統一(スピーダブランドへの再編)
- 顧客単価・LTVの向上
など、「数を追う成長」から「質と継続率を高める成長」へのシフトを意識した発言が増えています。uzabase.com+1
営業として働く側から見ると、
- ARRベースで成長を追うSaaSビジネス
- 解約率やアップセル率を強く意識したカスタマーサクセス文化
の中で、単に新規受注を取るだけでなく「長く使ってもらう前提の営業スタイル」が求められる環境と言えます。
参考URL
・ユーザベース Company Profile(業績・ARR推移):https://www.uzabase.com/pdf/investor-kit/jp_company_profile_220804.pdf
・長期戦略・成長可能性に関する資料:https://www.uzabase.com/pdf/investor-kit/jp_longterm_stategic_plan_211216.pdf
・サステナビリティレポート2024(再上場に向けた方針含む):https://www.uzabase.com/en/info/20240709-sustainability-report-eng/
SaaS市場トレンドとユーザベースの立ち位置
日本のSaaS市場そのものも、ここ数年で大きく伸びています。外部調査によると、
- 日本のSaaS市場規模は2023年時点で約1.4兆円
- 2027年までに約2兆円規模へ拡大見込み
- 年平均成長率(CAGR)はおおよそ10〜20%程度
とされています。Custom Media+3ULPA+3One Capital, Inc+3
その中でユーザベース(スピーダ事業)が狙っているのは、
- 経営コンサルティング市場の「情報インフラ」になるポジション
- TAM(獲得しうる理論上の市場規模)は国内約1.2兆円、グローバル約20兆円(2021年時点試算)
といったビジョンです。uzabase.com+1
つまり、「SaaS市場が伸びているからユーザベースも伸びる」というより、
- 経営コンサル市場という巨大な“お客さんの仕事そのもの”
- そこに必要な情報・データ・洞察をSaaS+人の知見で提供する
という、やや高い抽象度の市場を押さえに行っているイメージです。
営業としては、
- 単なるツール導入提案ではなく、「経営・事業戦略の意思決定プロセスそのもの」を変える提案
- そのため、経営企画・事業開発・投資部門など、比較的レイヤーの高い相手と会話する機会が多い
という点が、他のSaaS企業と比べたときの大きな違いになります。
参考URL
・日本SaaS市場のトレンド解説(One Capital):https://onecapital.jp/en/perspectives/japan-saas-insights-2024
・日本SaaS市場規模と成長率解説記事:https://www.ulpa.jp/post/saas-market-entry-in-japan-a-complete-guide-for-2024
・UB Ventures SaaS Annual Report(日本SaaS全体の動向):https://firstlight-cap.com/wp-content/uploads/2024/05/UB-Ventures-SaaS-Annual-Report-2023-2024_en.pdf
ユーザベースの将来性とリスク要因
将来性:再上場を見据えた事業改革とブランド再編
ユーザベースは、カーライルによるTOBで非公開化したうえで、「3〜5年以内の再上場」を目標に掲げています。MarketScreener+3uzabase.com+3uzabase.com+3
将来性を考える上でのポジティブ要素は、ざっくり以下のように整理できます。
- 経済情報インフラとしてのポジション
企業・業界データ+NewsPicksのコンテンツ+エキスパートネットワークという「情報のレイヤー」を広く押さえている。 - スピーダブランドへの統一と顧客起点の再設計
2024年のリブランディングで、SPEEDA/INITIAL/FORCASなどを「スピーダ」ブランドに束ね、顧客から見た分かりやすさ・導入しやすさを高めた。uzabase.com - SaaS ARRの積み上げとストック収益モデル
上場時点で既にARRベースの成長が確立しており、サブスク比率も高い。uzabase.com+1 - 日本のスタートアップ・DX投資拡大の追い風
日本全体でスタートアップ投資やDX投資が増え、企業情報・市場分析の重要性が高まっている。ファーストライト・キャピタル+1
これらを踏まえると、「経済情報×SaaS」というニッチ市場では引き続き主導的な立場を取り続ける可能性は高いと考えられます。
リスク要因:競合・価格、ビジネスモデルの高度さ
一方で、転職を検討する営業職としては、以下のようなリスクも理解しておくとフラットな判断がしやすくなります。
- 競合プレーヤーの存在
海外の大型データベンダーや、国内の他SaaS企業も企業情報・市場分析領域に注力し始めており、価格・機能両面で競争が激化する可能性があります。 - 高価格帯ゆえの「導入ハードル」
スピーダはエンタープライズ寄りの価格帯になることが多く、営業としては「高単価×高度な価値訴求」が求められます。単純な機能説明だけでは決まりづらい商材です。 - 経済環境による投資抑制リスク
不況局面では、情報ツール・リサーチ費用が削られやすい側面があります。ARRモデルとはいえ、解約率や更新交渉に影響が出る可能性はあります。 - 非公開化による情報の見えづらさ
上場企業時代と違い、四半期決算情報が一般には開示されません。サステナビリティレポートなどで透明性を維持しようとしていますが、株価・時価総額のような“外からの評価”は見えづらくなります。uzabase.com+1
このあたりは、「安定した大企業」というより「成長軌道に乗りつつ、まだ変化の大きいグロース企業」として捉えるとバランスの良い理解になると思います。
参考URL
・TOB背景と再上場ロードマップ解説:https://www.uzabase.com/jp/journal/230823-roadmap-to-re-ipo
・サステナビリティレポート2024:https://www.uzabase.com/en/info/20240709-sustainability-report-eng/
・スピーダ リブランディング解説記事:https://www.uzabase.com/jp/journal/250131-rename-en
営業職から見たキャリア価値・働き方のイメージ
ユーザベース(スピーダ事業など)の営業は、一般的なSaaS営業と比べても「扱うテーマの抽象度」と「求められる思考力」が高いポジションです。
営業スタイルのイメージ
- 相手:経営企画、事業開発、投資部門、コンサルファームなど
- 課題:
- 新規事業の検討
- M&A・投資判断
- 中長期戦略・業界分析
- 商談内容:
- 「どの市場に参入すべきか」
- 「競合はどのように成長しているか」
- 「自社のポジションをどう変えていくか」
「SaaSの機能説明をする」というより、
- お客さんと一緒に仮説を立て
- スピーダでその仮説を検証し
- 経営判断につながる示唆を提案する
といったコンサル寄りの営業スタイルが求められます。
得られるスキル・キャリアの拡張性
- 業界・企業分析の基礎体力(財務・KPI・市場規模など)
- 経営層とのコミュニケーションスキル
- BtoB SaaS特有のARR・解約率・LTVを意識した提案力
- コンサル・投資・事業会社など、次のキャリアで評価されやすい「事業理解力」
SaaS転職の観点では、
- 「単価の高いBtoB SaaSを売る経験」
- 「経営レイヤーの相手との商談経験」
を積める場所として、次のキャリアの選択肢を広げやすい企業の一つと考えられます。
営業トーク・競合排除トークのもう少しリアルな例
- 「いま御社が使っている無料の開示情報だけだと、“過去の数字”の列挙で終わってしまいます。スピーダなら、業界構造や成長ドライバーも含めて、“なぜこの数字なのか”を一緒に分解できます。」
- 「他のツールは財務情報までは充実していますが、“どの市場が伸びているのか”までは見えにくいケースが多いです。スピーダのトレンドレポートなら、技術トレンドや規制の動きまで含めて整理されています。」
参考URL
・SPEEDA サービス紹介:https://asia.ub-speeda.com/en/
・Speeda ASEAN・機能紹介:https://sea.ub-speeda.com/pages/features/
・スピーダ事業デザインや営業の働き方インタビュー(例):https://www.uzabase.com/jp/journal/
中途採用の難易度と、転職希望者が準備すべきこと
ユーザベースは、TOB以降も中途採用を継続しており、採用ページでは「スピーダのエンタープライズセールス」「NewsPicksの法人営業」「事業開発」などの求人が公開されることが多いです。uzabase.com+1
難易度のイメージ
- 人気度:SaaS転職界隈では知名度が高く、候補者の質も比較的高い
- 要求水準:
- 抽象度の高いテーマを言語化できるか
- 経済・ビジネスへの関心(NewsPicks的な文脈)
- ユーザベース独自のバリュー・カルチャーとのフィット
- 書類・面接ともに「カルチャーフィット」「ビジネスへの好奇心・学習意欲」をかなり見られる印象
準備しておきたいポイント
- スピーダや各プロダクトの“使われ方”を理解する
- 決算資料・IR・事業紹介を読み、「誰が・何のために」使うプロダクトなのかを言語化しておく。uzabase.com+2SPEEDA+2
- 自分の営業経験を“課題→解決→成果”で語れるようにする
- 「お客さんのビジネス課題」をどこまで理解していたか
- どのような仮説を立てて、どんな提案をしたか
- ニュース・経済への関心を、日常のインプットで示せるようにする
- 普段どんなニュースや書籍をチェックしているか
- 気になっている業界・企業と、その理由
面接で聞かれそうなテーマの例
- 「最近気になっている業界ニュースと、その理由を教えてください」
- 「SaaSビジネスと従来のSI・広告モデルの違いをどう捉えていますか?」
- 「スピーダを使って、どんなお客さんのどんな課題を解決したいですか?」
これらに、自分の言葉で・きちんと構造的に答えられると、評価されやすいはずです。
参考URL
・ユーザベース 採用情報トップ:https://www.uzabase.com/jp/recruit/
・スピーダ事業/営業の社員インタビュー(例):https://www.uzabase.com/jp/journal/
まとめ:ユーザベースは転職先として「アリ」か?
最後に、SaaS転職を検討している20〜30代営業職向けに、ユーザベースの印象をざっくり整理します。
プラス面
- 経済情報インフラ×SaaSというニッチで、高付加価値な市場を押さえている
- スピーダブランドへの統一やExpert Researchなど、プロダクトポートフォリオが盤石
- ARR成長やサブスク比率の高さから、ビジネスモデルとしての強さは証明済み(少なくとも2022年時点)
- 経営層と対話する高解像度な営業経験が積め、次のキャリアの選択肢も広がる
注意したい点(リスク)
- 競合も多く、常に差別化・価値訴求の精度が求められる
- 高価格帯ゆえ商談難易度が高く、「なんとなくSaaSを売りたい」レベルだとしんどく感じる可能性
- 非公開化により“見える数字”は減っており、社外からの評価を株価で追うことはできない
総合すると、
「SaaSを通じて、経営や事業戦略の意思決定に近い仕事をしたい」
「経済・ビジネスへの好奇心が強く、ニュースや企業分析が好き」
というタイプの営業職にとっては、かなり“刺さる”転職先だと思います。
一方で、
「もっと分かりやすい業務改善SaaSを広く売りたい」
という志向であれば、別のSaaS企業のほうがフィットする可能性もあります。
この記事をたたき台にしつつ、
- 他のSaaS企業の将来性記事
- ユーザベースの年収・働き方に特化した記事
なども併せて読むことで、より具体的な転職判断がしやすくなるはずです。


コメント